第4話 晩御飯と説明2

「全員席についてことだし、食べようか。」

「おう。」

「それじゃあ、いただきます。」

「「「いただきます。」」」

ちなみに今日の晩御飯のメニューは

・白米

・具だくさん味噌汁

・味噌ブタ

・サラダ(市販のカット野菜サラダ)

・焼きそば

・肉じゃが

である。なぜ焼きそばがあるのかと疑問に思うだろうが、理由は簡単で最初はニンジン、タマネギ、ピーマンで野菜炒めを作っていたがそこに健一郎が何を思ったのか買ってきた焼きそばの麺と豚肉を入れて焼きそばに作り変えてしまったからである。健一郎の言い分は3人の予定で僕にコメを炊くようにと連絡したが、その後自分たちが勝手に1人連れてきたのでコメの代わりになるものを追加で作らなければ足りなくなってしまうだろうという配慮だそうだ。だからと言って麺を4玉分で作った理由はよく分からない。

「さてと、健一郎、遼太いい加減説明してくれ!」

「ああ、いいぞ。とりあえず俺が簡単に経緯を説明しよう。遼太は俺の説明で足らないと思うところを補足してくれ。」

「分かった。」

「それでも足らないところに関しては後で佐々木さんに聞いてくれ。」

「分かった。」

「今日の1年生の時間割は大体覚えてるか?」

「ああ、1限が農業実習のためのオリエンテーションで2限はなし、3限4限と必修ではないが何か講義があって5限の時間は1年の講義は何もなかったな。」

「そうだ。翔真も俺たちも1限の講義しかとっていないからオリエンテーション終了後すぐに帰宅しただろ。そんで俺は遼太を拾って買い物に行くために家を出たのが16時20分頃、遼太を拾ったのが16時35分頃だ。それからスーパーを目指して走っていると道端で困っている佐々木さんを見つけてなんとなく声をかけたのが16時45分頃だ。そんで事態解決のために佐々木さんを自転車ごと車に乗せて大学に戻ったのが17時20分前だな。そこから買い物に行って・・・」

「健一郎ちょっと待て、その佐々木さんを見つけてから大学に戻るまでの間を詳しく頼む。」

「いいぞ。佐々木さんを見つけて話を聞くと家の鍵を落としてしまって部屋に入れないから自分が通った道を戻りながら家の鍵を探している。と言われたんだよ。ところがその鍵ってのが犬のぬいぐるみのキーホルダーが付いた鍵だ。翔真も今日の昼頃に緊急【要確認】のメールが大学から来てただろ。」

「そういえばそんなのが来てたな。内容は確か図書館で犬のぬいぐるみのキーホルダーが付いた鍵が図書館に落ちていました。事務室にて預かっているので持ち主の方は事務室までお越しください。だったか?って」

「そうだ。佐々木さんの鍵だ。という訳で慌てて佐々木さんの自転車を車にのせて大学に戻ったんだが、今日の5限の時間は1年から4年まで講義がないらしくってな。事務も17時でしまったらしい。というわけで、佐々木さんに一晩泊めてくれそうな友達いないかと聞いたんだが、大学が始まってまだ1週間もたっていない状況でそんな友達もいないということだったので、連れてきた。」

「さすがに僕の家や健一郎の家に泊めるって訳にもいかないしね。だって僕たちの部屋は1部屋しかないんだもん。それに引き換え翔真のとこは4部屋あるから何とかなると思ってね。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る