第3話 あな今宵 月の輝き 美しや 月を吟えば 如何しようか

見上げれば 夜空の中に 丸い月 永遠に輝け 夜を照らして 


月を見て 感慨耽り 月見酒 ちょいと一杯 あらめいいっぱい


ぽっかりと 光る月見て 何思う きみも見てよと 同じ夜空を


何故月が 同じ姿か 知らないか? 映える角度を 魅せる為だよ


ホントはね 月の模様は 玄武岩 重い方だけ 引っ張られている


その模様 世界の人は 謡いなん 蟹ウサギとか ガマガエルとか


日本と インドはそれを ウサギと見 釈尊様の 過去の形と


中国は ガマガエルだと それを見た 女神嫦娥じょうがと それを見たりむ


空見れば 薄い雲など 張りつつも 月は負けじと 光り耀く


出歩けば 月を供とす 散歩道 月が揺れれば 身体揺れつつ


いや違う 僕が揺れれば 月揺れる 真似をするなよ い奴よのう


月見酒 ついつい歌を 口ずさむ 月を左手 影は右手に


暗くとも 苦楽も共に 区分けなん 暗がりの道 裏道を行く


夜の街 それでも外で 遊ぶ子ら サッカー駄弁だべり カードゲームも


月有れば それも一興 楽しもう 夜も大分 温かくなり


ふんわりと 月見の酒も 回りなん ちょいと酩酊 ふわり酩酊


行く先は いつもお世話の コンビニへ 店員の顔も 見知ったるもの


「こんばんは」 「こんばんは」とか ご挨拶 買うものまでも 知られたるもの


てなわけで いつものビール 二、三本 月見の酒も 足りないのだよ


見上げれば さっきと同じ 月は有る 月を右手に 影左手に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

星々に 浪漫と科学を 求めたら それを唄える 場所も欲しいさ ココチュ @kokochu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ