第11話推しのライブに連行された件②:本編

「ほんとにごめんなさい!」

「いや、いいよ・・・」

才王学園がない世界。

連行したことをユイがあやまっている。

「楽しかったから、大丈夫だよ」

「ありがとう」

その言葉を聞いてユイは笑みを浮かべる。

「明日も普通に学校だ。早く帰って寝よう。」

「はい!」

(けど、あの時の声は何だったんだろう・・・)

「ああ、つかれた・・・」

「おやすみ。」

「・・・・おやすみなさい。」

今日は一緒のベッドで寝ることになった。

まあ、こういう状況も慣れた・・・・。

(けど抱き着かれるのは慣れてないんだよなあ!)

そう、俺は今ユイに抱き着かれている。

(こんな状況に適応し始めてる俺もおかしいのかな・・・)

「!」

突然胸が痛む。

そして俺の頭の中にイメージが流れ込んでくる。

(ここは・・・どこだ!?)

あらゆる剣が存在する世界・・・。

俺はその世界に立っていた。

ユイの〝紫の眼〟に触発されたのか・・・・?

そして俺の目の前に誰かが現れる。

知らない、しかし会ったことのあるような・・・・。

そしてもう一人、黒いロングコートを着た・・・《黒き剣士》。

そしてその剣士が言葉を発する。

『そこにあるのは、剣か魂か』

そして俺の身体に激痛が走り、気絶してしまう。

「・・・・おはようございます」

「おはよう」

朝食を食べて

「学校に行きましょうか」

「おう」

扉を開けて足を踏み出す。

その一歩が全てが変わるとは知らずに。

「なんだよ・・・・これ・・・」



第二章魂の剣:リピート



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