第3話推しと登校した件
朝。
「やっぱり夢じゃないのか・・・」
「おはようございます」
ユイが優しく話しかける。
「おはよう・・・」
「早く朝ごはん食べないと学校遅刻しますよ?」
「やべっ今日月曜か」
「そうですよ~さあ、朝ご飯食べましょう」
「あ、ああ・・・」
(監禁されて2日が経ち今日は学校だ。今日からユイが俺の学校に転校してくる・・何もないといいんだが・・・)
朝食後。
「どうですか?制服似合ってますか?」
「ああ、似合っているよ・・・似合っているんだが・・・」
「何故俺の制服があるんだ?」
「秘密です♡」
「デスヨネ~」
「さあ、行きましょう!」
「おう・・・」
登校中。
「あの~ユイさん?」
「はい?」
「なんで俺達は手をつないでいるのかな?」
「えっダメでしたか?」
「いや、駄目じゃないけど・・・」
(気まずい・・・)
周りの人が見ている・・・・その時。
「お~い!シン!」
「裕也・・・」
彼は桐川裕也。シンの幼稚園からの友人である。
「ん、お前誰だその人・・・お前が女と一緒に登校なんて珍しいこともあるもんだ」
「まあ・・・ちょっとな」
「初めまして神崎ユイと申します。よろしくね」
「どうも・・・」
すると裕也は小声でシンに話しかける。
(おい、この人アイドルじゃねえか?)
(ああ、そうだアイドルの神崎ユイさんだ)
(なんでお前と一緒に?)
(少し長くなるが・・・)
昨日までの出来事を説明した。すると
(・・・・・・まだ理解できてないところがあるが・・・・・)
(だろうな・・・)
(1つ断言できる)
(言ってみろ)
(お前、厄介なタイプの女に好かれたな~)
(だよな~)
「どうしたんですか?」
「いや、何でもないよ」
「?」
ユイはキョトンとしている。裕也が話かける。
「そろそろ学校に行こうぜ」
「ああ、そうだな」
シンと裕也の絡みを見て
「仲がよろしいんですね」
「?、まあ幼稚園からずっと一緒にいるからな・・・」
「羨ましいです・・・・」
「てか、急がないと遅刻するぞ」
「そうですね」
学校にて。
色んな質問をされたよ・・・・
給食時間
「お弁当をつくったので一緒に食べましょう」
ユイに誘われてシンは屋上に向かった。2人で屋上のベンチに座り食べ始める。
「はい、あ~ん」
「あむあむ・・・・やっぱりユイのご飯は美味しいな」
「よかったです」
「ふう・・・腹いっぱいだ・・・」
その時シンの膝に何かが乗る。
「ん?」
気になって下を向くとユイがシンの膝を枕にして寝ていた・・・
(うん、どゆこと?)
「頭撫でてください」
「へ?」
「お弁当のご褒美に頭撫でて下さい」
断れずにシンが頭をなでると・・・
「えへへ・・・」
(可愛い・・・)
シンは1つ考えてしまった。
(このまま一緒に暮らしてもいいかもな・・・・)
公開お待たせしました。
どうですか?推しに監禁された件。よろしければコメント書いてくださると嬉しいです。
次回予告。
次の時間は体育。意外とシンは運動神経がいいそうで・・・・
次回第4話
「推しにいいところを見せた件」
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