おっさんの俺がベースを始めたら、拗らせ女子たちが集まってきてバンド組むことになった!!
園業公起
第1話 ベーサーはモテたい!
「おめでとう。君の鬱病はほぼ寛解したようだ」
最近になって発明された薬のお陰で、中学時代から長い間俺を苦しめていた鬱はやっと消えてくれた。アラフォーになってやっと病気ではない正常な精神状態を手に入れた。
「あとは嫁さんでも貰って、普通の生活を送ればいい人生が送れるだろう」
俺の主治医はニコニコと優しげに笑っている。俺の病気が治ったのを喜んでくれているようだ。
「嫁さんですか…?」
普通の生活って何だろう?人生のほとんどを鬱状態で過ごした俺には普通の生活ってやつがわからない。
「そうそう。これからは普通の生活を実現するために頑張るんだ」
「でも結婚どころか女性とのお付き合いもわからないんですけど」
周りの人たちがどんどんライフステージを変化させていったのに、俺にはそういうことと縁がなかった。病気は人から活力を奪う。普通に過ごすためにはエネルギーが必要なんだ。
「うん。君は思春期ごろからずっと病気だったから、そういう機会に恵まれなかったのもわかる。でも君は不思議と若く見えるし顔もいいし、仕事もできる。あとは趣味を見つけてそういうコミュニティに出入りすれば自然とカノジョくらいできるだろうさ」
「趣味?趣味なんて言えるものはないんですけど」
「新しく始めて見ればいいさ。例えばそうだね。ギターとかどうだい?音楽ができる男はモテるよー。まあ病気から立ち直った君には可能性があるんだ。色々なことにチャレンジしてみなよ」
「わかりました。まあ、やってみます」
だから俺は医者の言う通り、普通の生活を目指して婚活と趣味をやることにした。
だけど俺の情緒はどうやら病気のせいで子供のままだったらしい、だから思春期にしかなさそうな謎の羞恥心を発揮してしまった。
「ギターやってたら、モテたがってる痛い奴扱いされるかもしれない…。そうだ!ベースにしよう!!」
なぜここでこんな発想に至ったのか。今でも俺は首を傾げてしまう。だけど不思議なことにベースという楽器は俺に合っていた。ギターのように派手ではなく控えめでありながら、しっとりとした低音が俺の心を癒してくれた。もうアラフォーなおっさんのくせに仕事が終われば毎日ベースを練習した。それは子供が部活に熱中するかのような代償行為だったのかもしれない。鬱のせいで始まりもしなかった青春を今更やり直しているような情熱だったのかもしれない。
対して婚活の方はてんでダメだった。結婚紹介所で女性を紹介されても俺の心は動かなかった。今思えば恋愛なき結婚というものに俺の幼い情緒が反発していたのだろう。そして何よりも自分自身という人間を数値化し値踏みしてくる女性たちにうんざりだった。
そして鬱が寛解して一年がたった。
ベースの腕前は自分自身でいうのもなんだが、特技ですって言ってもいいくらいに成長したと思う。動画サイトで見るような超絶技巧だって今の俺には簡単にできる。鬱抜けした自分の本来のスペックが無駄に高いことをアラフォーになって初めて知った。
「大学時代とかに鬱抜けしてたら、モテたのかなぁ?」
アラフォーのおっさんがベースできてもバンドを組むまでの勇気はでない。もう若くないという事実が色々な物事に対して二の足を踏ませる。
「いいよなぁ世間の人たちは…。俺みたいにベースがうまくなくても普通に彼女できて結婚できるんだから…」
ベースは普通じゃないくらいに上手くなったのに、婚活の方はてんでダメだった。というか諦めた。あそこではまともな人間関係は作れない。ベースが趣味ですっていっても別に好かれたりはしない。これなら素直にギターを選んでおけばよかったのかもしれない。
「まあいいや。ベースという趣味があるんだ。死ぬまでは退屈せずに済むだろうから…寂しくなんかないさ」
こうして俺、
IT業界でエンジニアとして働いているとつくづく事務仕事というものが嫌になる。全部自動化すればええやん?って気持ちになって仕方がない。
「このマクロはこうやって組むんだ」
俺は派遣先会社に所属する事務OLの清水さんに、エクセルのマクロを教えていた。清水さんは俺の率いるエンジニアチームのお手伝いをしてくれている。清水さんはこくこくと頷いて、熱心にマクロの作り方をメモっていた。大抵の場合派遣先企業に所属する社員というものは派遣エンジニアを一段下に見ているものだ。だけど清水さんはまだ若いのに、俺のアドバイスや仕事上での指示を素直に聞いてくれた。
「…あ…あり…。がとう。…ござ…いま…す」
清水さんは俯きながら俺にお礼をして俺の席から離れていく。清水さんはか細い声けどとても綺麗な声でしゃべる。見た目はとても可愛らしくて、髪型もおしゃれな茶髪なミディアムボブ。だけどいつも染みな事務制服を着ている。だけどスタイルは服ごしにもすごくいいんだろうってことはわかった。
「先輩はいいですよね。清水さんにメッチャ頼られてますよね」
隣の席の俺の後輩エンジニアが話しかけてきた。別の会社から派遣されてきているエンジニアだけど、仕事ではうまくやっていた。
「まあ事務仕事の自動化は得意だからね」
「いやそうじゃなくて、好かれてるみたいな」
「俺は草食系な無害男子だからね。安心して頼れるんでしょ」
「そうっすかね?俺はあの子いけると思いますよ。俺も派遣先で嫁さんゲットしたんです。先輩婚活してるんでしょ?ここはひとつ清水さんをお食事に誘ってみたり」
「もう現実は見てるんで、10以上も下の女性と付き合えるなんて思ったりしないよ。それに婚活はもうやめた」
それ以上に婚活で散々値踏みされてATM候補という物扱いされて女性にどこか不信感を覚えている。
「もったいないな。先輩ならいい女性見つかると思うんだけどなぁ」
そう言ってくれるのは嬉しいけど、希望はもたないようにしている。抗うつ薬のおかげで絶望には沈まないから、俺の心は凪のように落ち着いている。希望も絶望もないのは十分幸せじゃないだろうか?それだって普通の生活だっていえるんじゃないのか?
仕事が終わって派遣先の部長さんに声を掛けられた。プロジェクトが無事に終わったお祝いをやるらしい。一次会はみんなで居酒屋だったが、二次会はエンジニアチームと正社員の男性陣だけが呼ばれて、キャバクラに連れていかれた。
「今どきこんなのが経費で落ちるのもすごいな」
キャバクラで二次会とかやって会社持ちってなんか大企業の会計の闇の深さを感じる。だけどこういうところに連れてくる意味があるのだろう。労いの意味だけではない、たぶんあんまりよろしくない意味が。ぶっちゃけ嫌な予感はしている。なにせ部長さん、俺の目の前に座っているのだ。なんかおっかない目で睨んでいるようにも見える。
「おお!カノンちゃん!こっちこっち!」
部長さんは席にやってきたキャバ嬢の中でも一番きれいな子を自分の方に呼び寄せた。黒髪ロングの大和撫子みたいな清楚な感じの美人さん。赤いドレスがよく似合っている。そしてキャバ嬢たちが各々男性陣の横に座って二次会が始まった。
「この間出張先で俺のトークでメッチャ値切ってやったぜ!!」
『『『すごーい!!』』』
「この間、俺の作った資料が外資の大企業とwinwinな商談を纏める決め手になったってわけ!」
『『『すてきー!!』』』
大企業の正社員たちはなんか仕事の自慢をメッチャしてた。その感覚がよく理解できない。俺はあんまりしゃべらなかった。喋れるネタは俺の人生にはない。
「君は本当に退屈な男だね?なんか面白い話の一つくらいできないのか?」
部長さんが嫌な笑みを浮かべながら俺に話を振ってきた。なんだろうか?恨まれてる?この間会議のときに、部長がクリティカルに間違っている知識で事業を進めて大損こきそうになったのを止めたから?それとも部長を超えて専務の許可を取って一般職の事務仕事を俺が全部自動化してしまった件?身に覚えがありすぎてよくわからない。
「すみません。特に思いつかないです」
「趣味くらいないのかね?」
趣味と言われてもベースを弾くくらいしかない。だけど婚活でうけが悪かったから、俺はあまり話したくはなかった。だけどこれ断れる空気感じゃなさそうだ。
「ベースは弾けます。それくらいですかね」
それを聞いて部長は鼻で笑った。でも部長の隣にいるカノンという女の子はぴくっと眉を動かしたように見えた。
「ベース?うわ!ははは!エンジニアっぽいねぇ!なんかこうコツコツした感じが!」
バカにされてるのはわかった。たしかにベースにはコツコツと向き合うようなところがあると思う。
「私は昔学生の頃にギターをやっていたんだ!学祭のライブは盛り上がったねぇ!」
『『『かっこいいー!!』』』
キャバ嬢たちが太鼓持ちしている。
「だけどベースは本当に困ったもんだよ!ちゃんとリズム隊をやらなきゃいけないのに、グルーブだのなんだとの言って出しゃばろうとするんだ!どうせギターには音で勝てないのにね!」
『『『ですよねー!!』』』
太鼓持ちは部長のベースへのディスに同調していた。だけどカノンさんだけはどこか不機嫌そうに眉を歪めて部長さんを睨んでいるように見えた。
「君も仕事の時はそうだよね?ベースのようにもくもくと仕事に徹すればいいのに、勝手に専務と交渉したり、客の前で勝手にワタシの事業プランを止めたり!出しゃばりがあまりにもひどい!空気読めよ!まったく!」
『『『ないわー!!』』』
こういう空気感ってすぐに伝染する。キャバ嬢たちが俺に向ける視線もどことなく蔑んだように見える。
「でもベースって大事ですよ。ベースがダメだとバンドの音楽がグダグダになっちゃうから」
その言葉を口にしたのはカノンだった。俺に優し気な目を向けながら言葉を続ける。
「ギターやボーカルが輝けるのだってベースがいるからだと思うんです。他人のプレイを支えられる人は素敵だと思いますよ。ふふふ」
綺麗な笑みを浮かべてカノンは俺へ励ましの言葉をくれた。趣味としてのベースを始めてから、初めて他人から褒められたような気がする。
「なに?君はその男を庇うのか?ん?」
部長は不機嫌そうにカノンに難癖付け始める。
「いえ、私は…ベースは大事だと思ってるだけで」
カノンが言ったのはただの感想だろう。俺個人への好意的なものではないだろう。だけどすでに酔っている部長には関係ない。部長のコップを持つ手が震えていた。そして彼はコップの中の酒をカノンに向けて掛けようと手を振るおうとした。だから俺はとっさに立ち上がってカノンと部長の間に体を滑り込ませる。カノンにかかるはずだった酒は俺が代わりに被った。前髪から滴る焼酎の匂いが酷く不愉快だ。
「部長、やりすぎ」
俺は一言そう言った。部長は気まずそうな顔をしている。
「俺に向かって八つ当たりしたいならかまわないけど、他の人を巻き込むのは感心しないな。わかりました。いいですよ。俺の仕事が気に入らないなら、派遣契約を打ち切っていただいても」
派遣の打ち切り。それは俺が職場から追い出されることと同義だ。派遣切りなんて言葉は世間じゃありふれている。だけど。
「ま、待ってくれ!派遣の打ち切りなんてそんな大事にするつもりはないんだ!ただ君がちょっと出しゃばりだったから注意のつもりで」
普通は派遣を雇う側が圧倒的に強い。だけど俺のようなある程度腕のいいエンジニアになるとそれは話がとたんに変わる。今俺が職場から抜けたら、部長は事業をうまく回せなくなってプロジェクトで赤字を出すだろう。そうなれば部長の進退が危ぶまれてしまう。
「言ってるでしょ?俺への態度はどうでもいい。他の人を巻き込んだのがNGなんだよ」
「ううっ…!」
俺は出口の方を指さして言う。
「派遣切りは勘弁してやる。だけどこの子の前にこれ以上顔を見せるのは不愉快だ!出ていけ!今すぐに!!」
俺は部長を強く睨む。キャバ嬢への嫌がらせくらいは金の力で何とかできる。だけど俺が仕事するかどうかは金だけでは決まらない。部長は肩を落として、とぼとぼと出口の方へ歩いていった。
「大丈夫ですか?」
カノンが俺の額をハンカチで優しくぬぐってくれた。
「大丈夫だよ。たいしたことないさ」
「大したことありますよ。私なんて別に庇わなくてもいいのに」
「でもベースのいいところを言ってくれた人を庇わなきゃベーサーとして名折れだよ」
俺の言葉にカノンが首を傾げる。
「ベーサー?ベーシストのことですか?」
「そうそうそれ」
俺は最初のころベースを弾く人のことをベーサーだと思っていた。その時の癖がまだ抜けない。
「ふふふ、あはは!おかしいー!ベーサーって!変なの!あはは!」
カノンは楽しそうに笑っている。綺麗で可愛い笑顔だと思った。だから体を張ったかいはあったと思った。
昨日のお仕事は最低で最高だった。粗相をしでかす客は多いけど、それから庇ってくれるお客さんはいない。この仕事をして初めて男の人に守ってもらったと思う。
「ああいう人がすごいベーシストならいいんだけどなぁ」
私は池袋のレンタルスタジオでピアノの練習をしながらそう独り言ちた。私は今目標のために優れたベーシストを探している。同じ大学内には残念ながらうまいだけで、下心しかないような男しかいなかった。女子はそもそも私の誘いを聞きもせずに断る。バンドメンバー探しは始まってすぐに行き詰まりを見せていた。気持ちを入れ替えるために、ピアノを弾くのをやめて、壁に背中を持たれさせながら休憩をする。すると不思議な震えをおなかに感じた。
「んっ…?…なにこの震え?」
隣の部屋から洩れてくる音のようだ。その振動が私のお腹を震わせたのだ。
「変だなぁ…この震え…気持ちいい気がする…」
お腹を優しく撫でるように震わせてくる振動がその音には宿っていた。
「これ。ベースの音?」
私はこんな音を出す人に興味を持った。部屋の外に出て隣の部屋のドアの前に立つ。漏れてくる音はさっきよりも鮮やかになった。
「何この音。すごい…え?あれ?なんで…?ジンジンするぅ…」
お腹に伝わる震えはさらに強くなる。さっきまでは撫でるような優しい感触だったのに、今はまるでジンジンと電気が走るみたいに痺れる。本当はよくないことだって分かってる。だけど私はこの音に惹かれる気持ちを止められない。ドアに手をかけて思い切り開く。
「…あっああ…!!」
そしてそのベースの音が私のすべてを包み込む。激しくなのに優しくて甘い振動がお腹だけでなく全身を震わせる。伝わってくる不思議な切なさに目が潤んでさえきた。もう止められない。私は部屋の中に入って。
「私とバンド組んでください!!!ってきゃーーーーーーーーーーーー!!!」
「え?なに?だれ?うわーーーーー!」
私の悲鳴でベースの音は止まってしまった。そしてベースを弾いていた男の人が私の方に振り向いた。その人はなぜかパンツ一丁だった。私の視線に気がついて、右手で乳首を、左手でパンツを隠そうとした。
貸しスタジオで思い切り演奏を楽しんでいたのに、知らない人が入ってきた。だからとっさに乳首とパンツを隠したのは間違ってないはず。俺は音色の細かい部分を調節するために裸で弾くことがある。さすがにここは貸しスタジオなので、パンツは履いたままだけど。こうして肌にじかに音を晒してその震えを感じ取ることで、俺は自分の演奏を進化させるのだ。俺と入ってきた人は互いに一言も出さずに睨みあっていた。黒髪の美人さんは顔を真っ赤にしてプルプル震えている。いやむしろ恥ずかしいのは俺だよね?
「あ、あのー。いきなり入ってこられても困るんですけど…」
「それより服着てよ!なんで裸なの!!?変態なの?!」
「変態じゃないよ。これは俺の練習法なのに…」
俺はしぶしぶ服を着る。というか女の人が出ていく気配がない。
「というか部屋間違ってません?ここは俺の借りた部屋なんだけど」
「間違ってないわ。というかあなた、昨日のベーサーさん?」
女は目を丸くしている。というかこの女よく見ると昨日のキャバ嬢のカノンって人だ。
「そういうあんたはカノンだったけ?」
状況が意味不明過ぎる。昨日のお礼でやってきたとかならロマンを感じなくはないけど、居場所や身元を教えた覚えはない。
「まさかこんな偶然あるなんて…でも…これはチャンスだわ…」
「おいなに一人でぶつぶつ言ってんだ。何でここにいるの?」
「そんなのどうでもいいわ!ベーサーさん!!私とバンドを組んでほしいの!!!」
「はぁ?え?はい?」
突然の再会からのバンドのお誘いに俺は戸惑いを隠せなかった。
この出会いが俺がバンドを組むきっかけであり、始まりもしなかった青春が、走り出す運命の引き金だったんだ。
おまけ
キャラ紹介
鬱抜けしたアラフォーのおっさん。鬱のせいで人生のほぼすべてを無為に過ごした。新しい抗うつ薬によって鬱抜けに成功し、普通の精神を取り戻した。
青春を全く経験せずに大人になってしまった可哀そうな奴。趣味がないのでベースを始めたら、凄まじい才能を開花させてしまった。だけどもうアラフォーのおっさん。
たとえ才能があってももはや意味はない。だけどさまざまな偶然が重なり、彼はベンド活動という青春に出会うことになる。
高卒の事務OL。茶髪ミディアムボブでガーリッシュな正統派美少女さん。スタイルもいいけどいつも事務制服でそれを隠している。
ぼそぼそとしゃべるコミュ障。声はとてもきれい。
実は…。
国立皇都音楽大学という名門音大に通う貧乏苦学生。だけど黒髪ロングでぱっとみ清楚なので、お嬢様に見えなくもない。だけど貧乏。
ピアノ学科の首席であり本人もプロのピアニストになりたいと願っているのだが、プロピアニスト業界の現実もよく知っているので、ロックバンドで売れることで音楽で食べていく道を模索している。
キャバ嬢として日々金持ちから金を巻き上げて、それを学費やレッスン料に当てている。
サバサバ系真面目人間。でも服装は割とギャルい。巨乳でスタイルがいい。源氏名はカノン。
実家の太い地雷系女子。ピンクがかった銀髪のツーサイドアップ。何か事情があってギターを始めた。
名門私立大学文系学部に通う暇人で、ありあまる時間をすべてギターに費やしているためすでにプロレベルの水準にいる。
メンヘラだが、どっちかっていうとアッパー系。ちなみに音楽が好きなわけではない。どころかすごく嫌っている。
綽名はミアちゃん。
****作者のひとり言****
嫁うわって作品を書いてるんですが、その作品のテーマの一つである『青春やり直し』という部分をより純化させてこの作品を創りました。
もっとも主人公は大人なのに青春を過ごしたことはないので、やり直しではなく、『始まらなかった青春が、今更始まってしまった』という状況です。
でも様々な本人には責任のないことで、人生に暗い影を落とした人は多いと思います。
この物語は、『人生のやり直し』の物語です。
尊い物語になってほしいなって思っています。
あとギターよりベースの方がイケてるから!そこんとこよろしくぅ( ゚Д゚)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます