第25話 ウルフも狩った
次の日も草原に来ていた。昨日は薬草を多く刈ったからそんなに残ってない。
エレナに言葉に出さずにイメージだけで魔法を撃つ練習をさせた。
『ストーンバレットは文字が多すぎて相手が速くて多ければ間に合わないからイメージだけで撃てるようにするんだ。でもキッカケは必要だからバンでもヤァでも良いから自分で決めなさい』
『言葉はイメージ。石弾の時、火球の時、水刃の時、空刃の時などで使い分けをした方が良い。まあ今はストーンバレットを撃つ時だけで良い。言葉が分かる相手と戦う時に相手に何が来るか教える必要はないからね。向こうも避けやすい。』
『わかった』とエレナは返事した。
人と戦って欲しくはないが万一を教えておかないと。
丁度良い所にウルフの群れを見つけたのでウルフで速射の練習をさせた。
また私は肩車の土台でエレナさんの指示で『10時の方向、次は3時、1時と的確に支持され、魔力も引き抜かれて今日もへとへとになった。
『明日には魔力量も増えてるかもね(笑)』とエレナは屈託がない。
『あ、ワイルドボアが居る!食料だよ』
『そう言う解体をしたことないんだけど』
『冒険者なんでしょう?』
『私は錬金術師!素材が欲しくて冒険者登録しているだけだよ。欲しい物を取ったらあとはギルドに渡していたから解体する必要も無かったんだ』
『食事は宮廷の食堂で食べてたし』
『え!宮廷に居たの?』
『話せば長いから今度話すよ』
『解体の仕方が見たいならギルドで見学させて貰ったら?』
『うん。そうするよ。でも実際に解体するのは10年後位かな』
『?』
『だってまだ力がないし二十五歳位になれば出来ると思う。エルフの成人は三十歳なんだよ』
『え〜っと今の年齢はエルフ的には何なんだ?』
『子供だよ』
『…。』こんな偉そうに振る舞い子供が居るんか?
*
エルフは怖い。
*
*
エレナも怖い。
*****
エレナはギルドの解体場でおじさんたちに『解体が見たい!』
とおねだりして『わあ凄い!おじさん力持ち!』『そんな風にするんだ』とか教えた通りにおじさんを手のひらで転がして機嫌良く解体させてお土産にもも肉を貰ってギルド受付に帰ってきた。
子供でも女は怖いと身に沁みたルークだった。
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