第24話 ゴブリンを退治した
少し狩りの練習を兼ねて三泊する事にして薬草採取に出かけた。大まかな採取場所はギルドで聞いているのでホバーボードで近くまで行って採集を始めた。エレナに薬草を教えて索敵の応用で薬草が見つけられないか魔力の拡げ方を教えながら目でも確認しながら採集を始めたがなかなか上手くいかない。
『じゃあエレナ、手を繋いで魔力を同調させてみてごらん』
私が索敵と鑑定魔法を使いながら薬草を見つけるとエレナも『薬草がわかった!』と叫んで手を離して薬草を見つけて走って行った。
『覚えが早すぎるだろう』と独言るのだった。
エレナとの手繋の時間もあっという間に終わってしまった。
その時、索敵にゴブリンが引っ掛かった。『エレナ、ゴブリンが出た!戻っといで!』と呼び戻して短い木の棒を渡した。
『森や草原で火魔法を使うと火事になるからそれ以外を使うんだ。だけど水も風も遠くまで飛ばないから石を飛ばすイメージで土魔法を使うんだ。』と教えた。
『エレナは背が低いから、肩車しようか?』と聞くとどうするの?と肩車を知らないので実際に担いでみた。
『わあ〜高い!』と喜んだのでそのままゴブリンの近くに移動すると早速『ストーンバレット!』と叫んで魔法を打ち出した。
なかなかの威力だ!
エレナはゴブリンの群れを見つけてどんどん狩ってゆく!
ストーンバレット!
ストーンバレット!
ストーンバレット!
ストーンバレット!
あれ?こんなに魔力を使って大丈夫かなと思ったら俺の肩から魔力が吸われてゆく。『あの〜エレナさん、私から魔力をすってる?』
『大丈夫!魔力の共有化をしてるし魔力枯渇にならない様にしてるから!』
『え!そんなこと出来るようになったんだ!』
『右の方に動いて!キョロキョロしない!』
『あ、はい。ごめんなさい』
朝までは師匠だったのに午後からは召使いにされた気分だ。
『エレナさん。そろそろ帰ろうか?』
『その前にゴブリンの魔石を回収しないと、え〜と私は魔石の取り方を知らないし、力もないから、ルークさん。取ってくれますか?』
『あ、はい。』
ギルドに戻る途中で薬草の半分をエレナのポーション作りの実験に使用してからギルドに戻った。
*****
『ノアさん。採集した薬草を半分ポーションにしたんですが買取は出来ますか?』
『え!ポーションが作れるんですか?』
『エレナが練習してるんです』と薬草とポーションを出した。
『このポーションの品質は良いですね。薬草は全部で銀貨20枚、ポーションは小金貨10枚です。ゴブリンの魔石は25個で銀貨75枚です。』
『魔力を使ってゴブリン刈ってるよりポーション作ってる方が儲かるんだ』
『普通の人は剣でゴブリンを殺しますから』と言われてしまった。
まあエレナの練習だから仕方ない。
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