第23話 エレナ冒険者になる〜2
『私は此処のギルマスワークロードだ。その子が十五歳のエルフか?なぜこの町で冒険者登録するんだ。生まれた街や君が居たフルムンドですれば良かっただろう』
『実はここに来る船の中で冒険者になりたいと言い出してね。この子の里は森の奥に有るようで冒険者でお金を貯めながら探したいのです。それに、この子にもギルドカードが有った方が便利だし。
『君は人間だろう。なぜエルフを連れているのか聞いても良いか?』
『この子は連れとハグれたようで一人で居るところで偶然出会ったんです。それで自分も自分を育ててくれた尊師を訪ねる序でもあったので一緒にアルノーに来たのです』
『それで君もエルフの里まで行くのか?』
『ここで放り出す訳にも行かないしエルフの里も見てみたいし付き合うつもりです』
『君も物付きだなあ』
『ええ、自分でもそう思います』
『わかった!ノアこの子にギルドカードを作ってやれ!』と命じてくれた。
*****
『アレが元宮廷錬金術師長か。それにエルフの組み合わせとは面白い。エルフの里は滅んだと聞いた気がするがどうでも良い、当分はこの国に居るのだろう』
アークロードはアデル様に報告せねばと王都へ書簡を送った。
*****
アークとエレナは冒険者チーム登録を済ませて早速良い依頼がないか掲示板を眺めていた『エレナは初心者のランクFだ。私はCだから一つ上のBが受けられる。エレナは私とチームだからエレナも二人ならBの依頼も受けられるが最初は軽いFやEで依頼を試して感覚を知る方が大切だよ』
『でもFは掃除や子守り、町中でのペット探しとか、やりたくない!』
『そうだよなあ。じゃあEランクの薬草探しをしながら魔物が出れば退治しよう。魔物退治は常設依頼だから討伐の証拠に魔石を持ち込めば討伐履歴に載せてくれるよ。魔石も買い取ってくれる』
『うん。わかった。明日からだね』
エレナと町を散策しながらノアさんに紹介されたお勧めの宿に泊まった。
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