第5話 ホバーボードでGO!

宮城から追い出されたルークは人目がつかない所でアイテムボックスからギルドカードを取り出して冒険者ギルドに向かった。そうルークは素材収集の時に遭遇した魔物の素材や不要の食肉などをギルドに納めて小銭を稼いでいたのだ。もちろん錬金術師としての給金もあるのだが足取りを追われない為にギルドに預けていた貯金を引き出したのである。


さあこれで旅支度だ。ルークは旅行用の背負バックと寝袋、携帯食料などを買い込み王都から脱出したのだった。

人目のつかない所でアイテムボックスからボードを取り出して一蹴りすればボードに組み込んだ魔石と風魔法陣で浮遊して推進する魔法のホバーボードになるのだ。本当はバイクの様な跨って乗るタイプを考えていたのだが色んな人に妬まれると尊師からボードだけにしなさいと忠告されていたのだ。


ちょっとバランスを取るのが大変だが流す魔力の量でスピードも浮遊する高さも調整できる優れものだのだ。

ルークは索敵しながら誰とも遭遇しない様に迂回しながら隣国を目指す事にした。尊師が保養に訪れたピチピチギャルが居ると聞くアルノー王国を目指す事にした。ピチピチギャルって美味いんかなあと意味も分からんが良さそうな響きに釣られただけなんだけどね。


街に入るには身分証代りのギルドカードがいるが門番程度では犯罪歴があるかどうか程度しか分からないがギルドではカードに記された討伐履歴や預金残高などが分かってしまう。まあ報奨金などはギルドに預けて別のギルドで下ろせるので便利なのだがギルドの履歴がいつからか共有される事になった。どうも何処かの錬金術師が不正防止の為にギルドのネットワークを作ってしまったのが原因らしい。

そう言えば城内の侵入者警戒システムも錬金術師協会に登録したし協会本部と支部間のネットワークも作ったけど応用されたのかな?

便利な装置や魔法陣も協会に登録しておけば協会員の錬金術師が有料で使ったり改善策を登録すれば使用料の一部を手にできる双方にとって有益なシステムを作ったのだった。警戒システムも宮城に限らず領主や貴族の館に採用されるし改善策が有れば更新出来るからと登録したのを思い出した。

う〜ん。これ俺が原因?


国を離れる前に錬金術師協会に寄ってみよう。

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