2023/05/20埼玉県自宅

 眠い。


 今日はもうずっと眠い。朝から眠いし、昼も眠くて、夜まで眠かった。


「えぇ、どうしたの」

 グランヴィルは床に敷いたタオルの上でゴロゴロ寝転がっている。俺もその辺で寝たいが用事があるからクソッ!

 いやなんでこんな無限に眠いんだろう。ぽかぽかと温かい空気に常に抱かれているような心地よさは一体?


 起き上がったグランヴィルは、俺が数年前に祭りで拾った和太鼓のバチの破片を、俺の周囲をなでるように動かす。彼女はうむむ、と唸りながら動作を続ける。なにかを探知しているようだった。

「おなた、憑かれていますね」

 芝居がかった仕草でセリフじみたことを彼女は言ってきた。

「恐ろしい睡魔の怪物があなたの周囲を漂っているようですなぁ」 

 破片を振りまわしながら、グランヴィルはそんなこと言う。その振る動作がどうやら巫女の大幣を模しているようだと気が付いた。

 いや、いつもなら乗ってもいいノリなのだが今日は無理。眠いから無理!

「えー」


というわけで、俺は寝る。今寝ます。今日はずっと眠い土曜日でしたとさ。

めでたしめでたし☆





眠いマジで眠いd




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