第25話 次なる街までの旅のメンバー
アデス村の報告を一通り聞き終わり、旅の支度をする。次は、アデス村よりも2回り大きい街に行く予定。
今回、同行する旅のメンバーは、工作部隊からハーフエルフのステラちゃん。工作部隊によるじゃんけん大会で優勝したらしい。その時の雄叫びを技術部隊が録音したから聞いてみた。
「いいぃぃぃぃぃぃぃぃ、やっふぅぅうううぅッ!!あぁぁぁあぁぁぁ、毎日ナイン様のパンツ嗅いでやるぅゥッ!ハァハァハアハア、ヤバい。妄想だけでイッちゃう...」
ケラケラ笑いながら、録音テープを回すサリーちゃん。鬼畜娘だな、おい。そんな、サリーちゃんが所属する技術部隊から2名。白熊の獣人アマンダさんと黒熊の獣人ロジェさん。選抜方法は、生まれ故郷に関係が近い人らしい。もちろん、喜びの声を録音しているサリーちゃん。
「やっとウチら番かー、楽しみやなぁ。な、ロジェ?」
「もちろん。楽しみさ。アマンダ。」
白熊の獣人アマンダさんは、長身のしっぽが丸いだけでほとんど人間に近い姿をしている。髪の毛は、ゆるふわパーマで、まさしくギャルって感じ。白熊の要素がしっぽしかない。
黒熊の獣人ロジェさんは、イケメン麗人。男の俺ですら見惚れるほどのイケメン。だが、男だ。彼女も、長身でショートヘアでイケメン。だが、男だ。
続いて、アリエスさんの部隊である白騎士からは、なんと選出なし。とある物を交換条件に黒騎士に枠を譲る。
「とある物というのが、俺との性行為の順番を譲ることか...。いや、まぁ、いいんだけど、白騎士の子たちってほら、離してくれないんだよね...」
「あー、ヤンデレですからー。ねちねちしてるというかー。執拗いですよねー。」
語尾を伸ばす特徴がある、今回、黒騎士から選出された羊の獣人ニコルさん。スタイル抜群のお姉さんである。もう1人は、旅のメンバーが獣人ばかりということでエマさんが同行する。
「でもー、エマさんも嫉妬深いですよー?選出する際、ボクシング大会を開いたんですけどー、私以外、全て1発KOして、堂々と宣言していましたー。旅の最中に1発OK!!ってボクシングとかけて宣言していましたー。アホですねー。あー、でも、私は、いつでもOKですよ?マスター?好きな時に、好きな場所で、どんな体位でもOKですからね?ね?今、しますか?」
「しないよっ!離れて、ニコルさん。はぁ、全く。ぐいぐい来るんだよな、黒騎士の子らは。えっと、それから暗殺部隊は、白狐の獣人ソフィアさんとジュシカさん。」
俺合わせて8名が街までの旅メンバー。ゲートさえ設置してしまえば、出入り自由だから、あくまで移動が目的である。
「出発は、明日の朝9時。それまでは、アデス村に残っているメンバーで進んでおくよ。」
「はーい、いってらしゃーい。」
ニコルさんに見送られ、再びアデス村へ行く。
「お待ちしておりました。我が主。それでは、ゲートの撤収致します。」
シェリーさんがゲートの傍で待っており、俺が通ったあと、技術部隊がゲートを撤収。もうこのボロ家も限界に近い。
「撤収後、フレアとセレナでアデス村の外まで道を作ります。そこをバイクで駆け抜けます。」
「了解、シェリーさん。」
ゲートの撤収を済ませ、フレアさんとセレナさんに合図を送る。
「フレアさん、セレナ、王が進む道を作れ!」
短い返事から、すぐ外に出てグールを駆逐していく。アデス村じゃなくてグール村になっちゃった。
「シェリーさん、しっかり捕まっててね。」
シェリーさんを後ろに乗せ、グールがいない道をバイクで走っていく。しっかりメンテナンスをしているおかげで、動作不良なく、前に進んでいく。
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