第25話 愛する人の死
神津島の島名の由来は、伊豆の島々を作るために、神々を集めて話し合う場がこの島であったことから。昔は「神集島」と書いた。
本島は、840年(承和7年)に伊豆国賀茂郡上津嶋として名が現れる。
神津島では、
神話によれば伊豆の島々を造った神様が集まるところということから「神集島」の名が生まれ、それが転訛して神津島といわれる。古文書の中には「神集島」と書かれたものもある。
江戸時代初期、キリシタンの朝鮮人女性ジュリアおたあが流罪になり、神津島で没したという伝説があり、島内には墓所とされるものがある。また、ジュリア祭が毎年行われている。
ゲームスタートから10分、森の中で新発田が被弾した。撃ったのは山県だ。虫嫌いな霧子はトカゲが現れただけでキャーキャー騒いでいた。🦎
霧子の役割は衛生兵だ。
衛生兵が被弾した味方にタッチすると復活し、再度ゲームに参加できる。衛生兵自身は被弾すると復活できない。武田チームは馬場和泉が衛生兵だ。
山県の弾が尽きたのを見計らって、霧子は新発田の背中をタッチした。
新発田が復活し、山県の腹の辺り目掛けてエアガンを撃った。形勢逆転!
尚、8人全員デザートイーグルを手にしていた。
デザートイーグルは、アメリカ合衆国ミネソタ州のミネアポリスにあるM.R.I.リミテッド社が発案し、イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ社(IMI)とマグナムリサーチ社が生産している自動拳銃である。意味は英語で「砂漠の鷲」。現在、IMI社の小火器部門は半独立状態になり、IWI社(IWI)に社名を変更している。
今回のゲームでの装弾数は9発だ。
洞窟内で吉江と飫富が対峙した。
飫富が撃つより早く、吉江はトリガーを握った。
吉江は汚い手を使った。本物のダガーナイフを死んだふりして横たわってる飫富の首筋に突きつけ、「武田はどこにいるんだ?」と冷たい声音で言った。
「アンタ、めっ、目がヤバいよ。武田ならこの先の廃墟だよ」
吉江は無線機で仲間を招集した。
木で出来た廃墟に上杉軍が次々にやって来た。
新発田がドラム缶の陰に隠れていた武田を撃った。爆発するんじゃ?と、ビクビクしたが穴からは茶色い汚水が流れ出た。よろめいた武田の脚に新発田がBB弾を喰らわせた。
勝負は着いた。
和泉は回想をストップさせた。次の対戦者、ドラキュラは
平国香は、平安時代中期の武将。平高望の長男。常陸平氏(越後平氏)や伊勢平氏の祖。
貞観14年(872年)の春に生まれたとする史料がある。
寛平元年5月13日(889年6月14日)、宇多天皇の勅命により平姓を賜与され臣籍降下し、上総介に任じられ父の高望と共に昌泰元年(898年)に坂東に下向、常陸国筑波山西麓の真壁郡東石田(現・茨城県筑西市)を本拠地とした。源護の娘を妻とし、前任の常陸大掾である護よりその地位を受け継ぎ坂東平氏の勢力を拡大、その後各地に広がる高望王流桓武平氏の基盤を固めた。
舅である護の子扶に要撃された甥の平将門が、承平5年(935年)2月4日に反撃に出た際、居館の石田館を焼かれて死亡した。京都で左馬允在任中にこの報せを聞いた子の貞盛は休暇を申請して急遽帰国、一時は旧怨を水に流し将門との和平路線を取ろうとするも、叔父の良兼に批判・説得されて将門に敵対する事となり、承平天慶の乱の発端となった。
後世の系図には、国香が鎮守府将軍に任命されたとする記述があるが、これは、子飼渡の戦いにおいて平良兼が「故陸奥将軍良茂」の霊像を掲げたのを、「陸奥将軍良茂=平良将」ではなく良望=国香であると誤解したことに起因する謬説である。
国香は、貞盛やその子孫が後世活躍したことによって結果的に嫡流と見做されるようになったのであって、元から嫡子であったというわけではなかった。逆に元々族長であったのは平良兼であり、良兼は源護一族を含んだ「姻婭の長」として、平高望の基盤(上総国)を受け継ぎ、常総の内海を媒介とし、上総から下総、下野にまで勢力を広げ、関東の桓武平氏の族長として卓越していた。
国香は
大包平は、平安時代末期に作られたとされる日本刀(太刀)である。日本の国宝に指定されており、東京都台東区にある東京国立博物館が所蔵している。現存する全ての日本刀中の最高傑作として知られ、童子切安綱と並び称されて「日本刀の東西の両横綱」と例えられることもある。
平安時代に活躍した古備前派の刀工・包平によって作られた太刀である。大包平という名前は、包平作刀の中でも傑出した出来であるため大包平と名付けられたとされている。
江戸時代に岡山藩主の池田光政が、無駄に刀剣を購入することを諫める熊沢蕃山に懇願して入手したという逸話が伝わっているが、実際には光政の祖父の池田輝政の代には池田家に伝わっていた。池田家では、この大包平を池田正宗や池田来国光などの名刀とともに代々伝えていた。使用例としては、具足始の儀式の際に着用する具足と共に大包平を毎年飾っていたと記録に残り、家での年中行事に用いられていた。
ドラキュラは🟢Yボタンを5回押して、稲妻を繰り出した。
正面から上段に斬りこんでくる良将の肘(手首・右手の甲)へ斬りつけ、ひるんだところを斬り倒す技。初伝の勢中刀と異なるのは、敵が倒れるかうずくまるかしたのを想定し、地に膝をつけた折り敷く姿勢で斬る。これが決め手となり和泉は1敗した。
次破れたら、マジで死ぬ。
第2戦は和泉は🟢Y🟡B🟢Y🟡Bとボタンを押して
敵の害意を感知するや、急速に抜刀して正面より敵を斬下する技。敵との距離が近いとの想定で、真横に刀を抜き、反動で真上に振りかむって斬る。
ゲージは最高のときに1000あるのだが、国香は700まで落ちた。
和泉は↓↘→+A🔵の順でボタンを押した。良将の必殺技、
ドドドォン!!
ドラキュラはB🔴B🔴B🔴と押して巨大な盾で跳ね返した。和泉のゲージが500にまで減る。
和泉は🟢Y🟡B🟢Y🟡Bとボタンを押して
「そ、そんな……」
唖然としている和泉の頭がスイカ割りのときのスイカみたくなった。
控え室にいた口裂け女がトカレフをぶっ放したのだった。
控え室でモニターを見ながら応援していた武田は、和泉の最期を目の当たりにして絶句した。武田は高校時代、野球部に所属しており、和泉はマネージャーだった。彼女に恋をしたりもしたが、山県に奪われてしまった。山県は背中を波打たせながら号泣していた。
「俺がサバゲーのとき撃たれたからだ……」
武田は罪悪感に苛まれた。
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