第11話 耳寄りなネタ
4日 - オーストリア航空がOS52便(東京/成田発ウィーン行き)を以って日本から撤退。
坂東市は、茨城県西部、利根川北岸に位置する。首都圏内で消費するレタス・ネギ(生産量全国トップクラス)、白菜等の農業(近郊農業)が盛んである一方、工業団地も設置されている。
洪積台地(猿島台地)であることから田畑の間に林野が多く残され、ゴルフ場などとして利用されているほか、開墾以来の面影をそのまま残す地域も存在する(庄右衛門新田、河原新田など)。またその地の利を生かしてさしま茶も生産されている。
『幻想将門伝』は第3章がスタートした。
次のボスと戦うには雑魚キャラ100匹を倒す必要があった。
実家の近くの公園で
鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』の解説文によれば、てるてる坊主を吊るして晴れを祈るのは、この妖怪の霊を祀るものとされる。
民俗学者・藤沢衛彦の説によれば、日和坊は中国の魃(日照り神)と同一のものとされる。また民俗学者・宮田登によれば、西日本ではてるてる坊主のことを日和坊主と呼ぶそうである。
残暑が厳しく、ツクツクボウシがまだ鳴いている。和樹はCCレモンのペットボトルを飲みながら日和坊と戦った。
外見は弱そうだったが、意外に強く。HPが50まで落ちた。扶はメチャクチャ弱く、日和坊の最初の攻撃で死んでしまった。強くする裏技はないだろうか?魔法も使えないし、クズなキャラだ。
まだ将門は防具を身に着けていなかった。すぐ近くに洋服屋👕がある。洋服屋では防具が手に入る。
『トヨトミ』って古着屋にやって来た。品揃えもよく、愛想も良い。評価は4.2だ。
☆5つになるとハデスの兜が手に入るって噂だ。着用したキャラが透明人間になるので不死身になる。
『トヨトミ』では麦わら帽子が手に入った。ルフィになった気分だ。リアルには何も買わずに店を出た。
公園に戻り、日和坊を秒殺した。さらにゾンビを4匹倒した。残り95匹
午前11時、『メガロ』って焼きそば屋に入った。評価は3.5。林檎と待ち合わせしていた。
レストランでもHPを回復できる。
評価が5なら100%、4なら80%、3なら50%、2なら30%、1なら10%回復する。将門が100HPになった。
味付けにはウスターソース・醤油・塩・胡椒・オイスターソース・味噌、隠し味でトマトケチャップを用いていた。
具材は、豚肉、キャベツ・ニンジン・タマネギ・もやし・ピーマンだ。セルフで青のり・海苔・削り節・紅しょうが・マヨネーズ・七味唐辛子・ゴマが選べる。
和樹は青のり、削り節、紅しょうがを、林檎は海苔、マヨネーズをかけた。
「ねぇ知ってる?」
マヨネーズを割り箸で麺に絡めながら林檎が言った。
「おまえは豆柴か?」
「ハハッ。宇和島で『幻想将門伝』のサークルが開かれるんだよ」
林檎も『将門伝サドンデス』に挑んでいた。将門に『リンゴ』と名付けていた。レベルは2だ。
「マジで? いつだよ?」
和樹は水を飲んだ。
「20日」
「行ってみたい」
「一緒に行こうよ?」
和樹は林檎とのランデブーを想像し、顔を赤らめた。
「うん」
12日 - 兵庫県警察、兵庫県姫路市発注の道路整備工事で、入札価格に関する情報を漏らした見返りに現金約30万円を受け取ったとして、収賄容疑で市道路整備改善課長、贈賄容疑で土木工事会社社長をいずれも逮捕。
失業手当をもらうには転職活動を3回しないといけない。和樹はハローワークにやって来た。ハローワークでは『幻想将門伝』の仲間を募れる。
順番待ちをしてる最中に『幻想将門伝』をプレイした。将門はウォークマンで『マッド・ピエロ』を聴いていた。YMOの曲だ。初収録は1978年にリリースされたイエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)のアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』。
曲のタイトルはジャン=リュック・ゴダール監督の映画『気狂いピエロ』から取られている。
YMOのごく初期のライブではこの楽曲が演奏されていたが難易度が高く、演奏されなくなった。
海外のシングルでは、『中国女』のB面として収録された。
『セブン』って兜を被ってる奴が仲間になった。「もしかして、ハデスの兜かな?」
和樹は独り言を言った。
『セブン』の協力もあってゾンビを10体も倒した。
扶の出番はなかった。
残り85匹
コンピュータが空いたので和樹は転職先を検索することにした。和樹は祖父を介護した経験がある。介護士にでもなろうかな?『ダリア荘』って老人ホームに応募することにした。
14日 - 東京地方検察庁特別捜査部は、三重県伊賀市の『ウィッツ青山学園高等学校』をめぐる就学支援金の不正受給事件で、受給資格がない高校の既卒者や就学実態のない生徒ら13人の支援金を申請する際、虚偽の内容の申請し、支援金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで同校を運営する株式会社ウィッツの元監査役を逮捕。
『ダリア荘』での面接を受けた。スーツをおふくろがクリーニングに出してくれていた。ありがたい。
感触はよかった。合格の場合は電話で連絡するとのことだ。
面接を終えて施設の近くで『幻想将門伝』をやった。
「柳婆敏郎」
和樹は独り言を言った。『踊る大捜査線』の室井管理官を思い出した。
柳婆は、江戸時代の奇談集『絵本百物語』にある柳の怪異。
古書『奇談類抄』によると、かつて常陸国鹿島(現・茨城県鉾田市)に樹齢千年以上の柳の木があり、これが美女に姿を変えて人を惑わしたり、あるときには老婆に姿を変え、道を行き来する人々に声をかけたという。このように柳の古木が怪異を成すことは日本のみならず、中国の書物にも記載が多くみられる。
柳の木と老い、病気、死が関連しているという俗信は日本各地にみられ、加えて柳の枝の枝垂れる様子が女性のイメージがあることから、妖怪研究家・多田克己はこれらの要因が、柳の霊が老婆姿だという伝承を生み出したと見ている。
老人ホームらしい妖怪だ。
柳婆が杖で扶を殴った。扶のMPが100になり、『雷撃』を覚えた。扶はやられれば、やられるほどMPが増える。扶はドMらしい。マゾポイントだ。
扶は『雷撃』を使って柳婆を一撃で倒した。
残り84匹
和樹は扶に『イルカ』と名付けた。
G-SHOCKを見た。11時半、腹が減ってきた。
将門は弓矢攻撃、イルカは雷撃攻撃、セブンは地震攻撃でゾンビと戦った。
歩きながらプレイした。オートキルモードでゾンビを4匹倒した。
残り80匹
将門のHPが150から90に減った。
充電があまりないから『家族マート』に立ち寄った。イートインスペースで充電しながら、梅むすびと家族チキン、野菜ジュース、家の水道水を入れた自前のペットボトルでお昼にした。
コンビニでもレストランほどではないが、体力を回復できる。
評価が5なら50%、4なら40%、3なら30%、2なら20%、1なら10%回復する。
陳列前の商品が積まれていて邪魔だ。評価は2.4だ。20UPなので110になった。
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