第462話 豚と栗の処理


家に帰って早々豚肉をグレイに要求され、出した途端にキッチンへと持っていかれたのだが、また大量に作って保存する気だろうか?


………鍋出してるけど、味が染み込むまで冷蔵庫に入れとかなきゃいけないの忘れてない?


「うにゃ」


煮物系は染み込むまで冷蔵庫だぞ。


「あ……いや、大丈夫だ。常備菜をストレージに入れて貰えば入る」


まぁいいけどさぁ。追加で圧力鍋も出して本気で今日使い終わるつもりなんだなぁ。あれかな?ゲームでモヤモヤしたからストレス発散みたいなものかな?


「マスターは栗を取り出してきてくれ」


「うにゃ」


わかった。


毬栗のまま持ってきたから取り出さなきゃならない。殻はセーフティハウスの畑に設置してるコンポストに突っ込めばいい。


魔力板で潰し割って栗を取り出し、念動でコンポストにポイだ。因みに栗は殻つきのままグレイに渡す。


調理法によって殻があったほうが良い時もあるから丸投げだ。まぁグレイは力が強いので栗程度の殻なんて簡単に剥けるんだけどな。


「キュー?」


マロングラッセと甘露煮の違いって何?とお手伝いのヤクシに聞かれたのでスマホを渡しといた。


自分でお調べなさい。


俺はトゲトゲと戦うのに忙しいからな!毬栗って割ると針がポロポロ落ちるのでホウキとチリトリを駆使してコンポストに突っ込まないと地面に針が残っちゃうのだ。


畑に来て、なんかチクッとしたら嫌だろ?俺のプリティーな肉球が傷ついたら大変だからな(ご主人の精神的に)ちゃんとお片ししなきゃいけない。


カゴいっぱいの栗はとりあえずストレージに入れてグレイには……後ででいいな。


セーフティハウスから出るとめっちゃいい匂いがする。ニンニク、生姜、醤油等の匂いでお腹空いてくる。


キッチンカウンターに跳びのって調理過程を眺めてみる………鍋の内容見るとシチューかカレーなんだけど、ポークカレーとかいうやつかな?


圧力鍋はシュンシュンいってるし、何故か今グレイは酢豚作ってるし。因みに俺は酢豚のパイナップルは無くてもいい派です。


家のコンロが4口コンロだからできる暴挙な気持ち。


それでも一度に使うと爆発しそうで怖いのでやめてほしい。


ちょっと離れてヤクシと一緒に配信見とこう。

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