第461話 豚肉ゲット
こうなったら俺も本気を出すしかない!地面じゃなくて魔力板を使って縦横無尽に跳び回りながらスピードをあげる。
「うにゃぁ!」
追い付いたぞコラァ!
豚さんの斜め上くらいの位置に魔力板を連続して並べ、ピンボールのように板から板へと移動しながら豚さんを追い掛ける。
……しまった!こういうタイミング測って跳ぶ系だとドジっ子ミロクになってしまう気がする!
くっ、いま、じゃなーい!あっ、あっ、いけ、ない!壁ジャンプみたいなことしてるからタイミング取りづらーい!
「キュー!」
魔力板豚の目の前に出しなよ!と言われたんだが、それはなんか負けた気がするんだよなぁ……
まぁ失敗して地面に突っ込んでゴロゴロ落ち葉だらけの山を転がるのは嫌だし、やりましょう!
この豚さん、切り返しも上手いので魔力板を出すんじゃなくて魔力で『部屋の角』を出そう。
豚さんの目の前に直角置く感じで、左右に行こうとすると、斜めな壁にぶつかるやつ。
ドゴォォッ!!
「にゃー」
うわぁ。
部屋の角にぶつかるのって、そこまで接触面積多くないよな?って思ってたんだけど、豚さんの頭の形が絶妙にフィットしたらしく、少なくとも鼻は潰れてる。
ただ、何気にまだ生きてたので、ヤクシが魔法を撃ち込んだ。
「にゃぁぁっ!」
よっしゃ豚肉ゲットだぜ!
イベリコさんと同じようにドングリ食べてる豚さんである。絶対に美味しいはずだ!
「ようやくか、というか速かったなアイツ」
遅れてやって来たグレイに豚肉を渡すと、まじまじと観察して、満足そうに返してきた。それをストレージにポイだ。
「凄く旨そうな豚肉だな、料理するのが楽しみだ」
「うにゃ」
今度こそ帰ろう!
ふへへ、ステーキに豚カツにしょうが焼き、でかめのブロック肉だから色々できるはず!
楽しみだなぁ!
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