第458話 秋の食材採取
季節ダンジョン10階に来ている。
先に行くほど旨い物が手に入る仕様ではあるが、10階くらいだと外で作られてる高級品くらいではあるので俺達はここら辺で採取してる。
そこまで繊細な舌をしてないので、正直10階と15階での果物の旨さの違いがわからない。ブドウとかなんとなく甘さが強いような?という感じだ。
だから10階で良い。先に行くごとにモンスターが増えるので果物狩りに来るだけならモンスターは少ないほうがいい。
キノコだけじゃなくてゴボウとかも出てくるんだけど、ゴボウって秋なの?
「うにゃ」
ゴボウの天ぷら食べたい。
細いゴボウに細いゴボウの手足がついて人型の枯れ木みたいな見た目してるんだが、土に埋まらず木の枝に擬態してるのダンジョンだよな。
「ゴボウは細いから攻撃しにくいんだよなぁ」
「キュー」
あと無駄に固い。とゴボウの細さで魔法をスカしてるヤクシが、なんか言いおるわ。
『なんかー皮が剥けてるだけでーダメージになってないよねー?』
なんか横ひっかくも1回ズルンとスカされるんだよね。意外とゴボウが倒しにくいけど、ゴボウの天ぷらのために頑張るのだ。
あとゴボウの甘酢漬けも美味しいから沢山あって良いぞ。
「にゃ」
あ、梨発見。
「いいな、梨タルトとか作るか」
梨タルト……前世で食べたことあるけど、水っぽくてべちゃべちゃな不味いやつもあって、他のは美味しいのにそれだけ不味かったから衝撃的だったんだよな。
他の店のを食べたら美味しかったんだけどさ。
「にゃー」
桃もある。
『マリモちゃんはージャムが良いなー』
「うにゃ」
栗あった……けどトレントだ。
栗トレントは毬栗を飛ばしてくるので大変だし、地面には毬栗が撒き散らされた状態で、そもそも足場が悪い。
俺なんて裸足だぞ!?刺さるだろ!
そんな貴方に魔力板!飛んでくる毬栗には虫取網!
栗をプレゼントしてくれるなんて良いトレントなのかもしれない。
「にゃっにゃっにゃぁぁん」
栗ご飯栗きんとんモンブラン。
リズムにあわせて栗の歌を口ずさみながらトレントを剪定している。丸裸にしてやろう!
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