第457話 秋の季節ダンジョン


「にゃー」


順調だけど休憩に明日はダンジョン行ってくる。


今日は1日ゲームしてたからな、運動せねば!


「また季節ダンジョンに行くの?」


「にゃぁ」


そう、栗拾いに行く。


キノコは色々……とりあえずキノコモンスター全部出しとけ!みたいなノリを感じるくらい色々いっぱいあるから。


ドングリとか栗とか色々あるのだ。たぶんダンジョンさんは旬とかわかってない。ふんわりしたイメージで出してる。


あと森や山にありそうなやつ。無害なダンジョン産果物が所々にあるのだが……山葡萄じゃないブドウが山に生えてるのはどうかと思うんだ。


「ダンジョン産果物のタルトとか最近話題だって野田君が言ってたけど、季節ダンジョンで採れるからかぁ」


「キュキュー」


明らかに探索者免許取ってから数年はダンジョンに入ってなさそうなのが、果物求めて登山に来るんだから人間って謎だよね。


「あ、居るんだ、そういう人」


居る居る。鑑定しちゃったけど三ツ星ホテルのデザート担当とか備考に書かれてる人居てビックリした。あと夏のスイカの味を知り、秋の果物に目をつけて数年振りに試験勉強と訓練をして中級に更新してからやって来た熱意のパティシエとか書かれてた。


「うにゃぁん」


5階から先に進めなさそうだったからギルド経由で果物売ってあげたんだ。


やっぱり付け焼き刃じゃ無理だって嘆いてたんだ。秋になってからキノコというかモンスターが多くなってるからな。


だからホテルの厨房と交渉してグレイを1日いや午前中だけでいいから見学させてくれって言っといた。


まぁOK貰ったんだけど、俺は猫だからお断りされてグレイだけが行ったのだ。俺は気にせず寝てた。


グレイは記憶からのトレース技術が完璧だから、ここ最近料理のスキルレベルが爆上がり中。ついでに美味しいデザートのレパートリーが増えたらしい。


「ダンジョン産のクセに期間限定フルーツだから色んなところが使いたがるよね」


人は期間限定に弱い。


「マスター、果物狩りに行くともれなくキノコがついてくるんだが、どうするんだ?」


グレイに言われて、悩む……いや、普通に売れば良いのでは?なんか食い物系は確保の方向でいこうとしてしまう。


うむ……ちょっと色々整理しなきゃだな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る