第439話 13階 休憩
稀少な流体金属をゲットしたのは良いんだが、俺的には使い所が無いので売るだけなのだ。
なのに結構な数出てくる。警備員ドール1体に対して獣型金属ドール5体ってバランス悪くないか?
「にゃぁ」
打撃と魔法が有効らしい。
俺はもう吹っ飛ばないために虎サイズになってるので、猫パンチで獣型金属ドールを連打して倒してる。何気にひっかくも魔力爪部分なら有効なので、爪だし猫パンチで攻撃力をアップしてる。
因みに警備員ドールは警棒と体術がドラマとかで見る白兵戦みたいな感じになってきてるので、グレイの体術スキル上げに付き合ってもらってる。
グレイの体術スキルが上がれば、ご主人の練習相手になれるからな。頑張れ!
そんな感じでモンスターを倒しながら進んで行くと、部屋を見つけた……よし、鍵は無し!
開けて中を覗くと、モンスターも居なかったし、罠もない。高級な応接室みたいな部屋である。
「うにゃ」
セーフティエリア。
こういう屋敷型ダンジョンではモンスターも罠もない部屋は休憩所として使えるのだ。
勿論!このダンジョンならばギミックアイテムを仕込んでいる可能性はある!だが、無駄に獣型金属ドールと連戦したので休憩したかったのだ!
お水、そしてお刺身である。たまには生魚食べなきゃ!付け合わせに魔苔の茹でたのも添えてある。
ヤクシとマリモちゃんとグレイは必要無いけどクッキー食べてる。ただ、運動途中のエネルギー摂取という訳じゃなく、嗜好品である。
食べ終わったら、この部屋の中を確認して行かなければならない。
「マスター、この応接室のソファー良い感じだから持って帰らないか?」
うむ、ご主人はたまに模様替えしたくなる病だからな。家にあっても不自然じゃない高級家具は貰って良いと思う。
「にゃぁん」
机も引き出し確認してから持って帰ろう。
飴色の木製高級偉い人机だ。デスクライトとか付いてる、名前の書いてある板とか置いちゃってるような偉い人机。
こういうツヤツヤの木製板を見ると爪を立てたくなってくる。爪がかかるかかからないかの、あの感じソワソワしちゃうよな!
俺は爪を立てたい欲望を振り切って引き出しの確認を始めた。ちゃぁんと一番下から開けていく。手慣れた泥棒は下の引き出しから確認するのだ!
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