にゃぅ

第432話 研究者の屋敷 再入場


元人間だというのに報連相を怠ってしまった猫は俺です。


因みにモンスター寄せ系のレシピは完全非公開が決定して、もし新たに別なやつを作ったら即座に高村に連絡することを約束させられました。


レアモンスター祭りの部分だけを削除して動画投稿したので、モンスター寄せの話はしないようにと言われました。反省してます。



「うにゃ」


というわけで、自らを戒めるために錬金術ダンジョンに来ました。


そう、10階をクリアしてから後回しにしてきた研究者の屋敷ダンジョンだ。


「まぁそろそろな気はしてた」


「キュー」


家捜し家捜しー。と無理やりテンションをあげるヤクシ。


『魔苔はー少ししかー侵略出来てないのよー』


逆に少し侵略出来たの?このダンジョンって建物の中風ダンジョンなのに魔苔広がったん?


「うにゃにゃ」


地図があるから道はわかるけど罠がランダムなので気を付けるように。


再度注意をしておくけど、罠より何より面倒なのはギミックなのだ。因みに解かないと進めないギミックと、放置していいけど攻略は楽になるギミックが混在してる。


見分けるのは難しいのでアイテム探しを丁寧にやらなきゃいけない。


「うにゃ」


因みに11階からロボっぽいのが出る。


「キュ!」


ロボ!と嬉しそうなヤクシだが……実のところロボというより金属製ドールとかゴーレム亜種みたいなやつだ。見た目ロボなだけで機械では無い。


「ドール系の進化形態の1つってだけだろ?」


『しー、夢を壊しちゃーいけませーん』


ウッキウキなヤクシががっかりするのが目に浮かぶが……俺はロボっぽいって言ったし、ロボとは言ってないし、とりあえず行こう。


10階転移陣から11階へ。


お馴染みながら少しレベルが上がった研究者ドール、警備ドールと合成モンスターの数が増え、うろうろしてる。


見回りも強化されてます演出なんだろう。


「うにゃぁぁぁん!」


お邪魔しまぁぁぁっす!


久々なので挨拶代わりに攻撃しようと言っていたのだ!だから俺は各種魔法の槍をブッパ!


「ふすん」


「いや、ふすんじゃないが?」


『ナイスコントロールー』


「キュー!」


全部やっちゃうのズルい!


「うにゃぁ?」


一発挨拶かまそうって言ったよな?


あれぇ?


「マスターは手が速い」


『張り切ってたしーちょっとーマリモちゃんはいらないかなーって』


「キュキュー!」


ちょっと大きいの撃とうと思ったのに僕が撃つ前にやっちゃったんだよ!と地団駄踏んでるヤクシだが……お前のちょっと大きいのって建物の中で撃って大丈夫?


「にゃ、にゃぉん」


まぁまぁ、罠に気を付けながらアイテム回収しよう。


俺が素早いのは仕方ないのだ、なんてったって猫だからな。敏捷は元から高いのだ。

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