第430話 僕必要だった?
翌日、ダンジョン探索後の休みだったんだけど、僕は何故かダンジョンに来ている。
もっと布が欲しいというグレイの要望に応えて手芸用品ダンジョン(初級)に来ていた。因みにミロクの猫馬車で30分くらいの場所にある。
こういう素材ドロップ系ダンジョンはけっこうあるんだよね。肉ダンジョンとか食品ダンジョンとかもそれ。
職業持ちの人が処理、作成すると効果付きだったり魔法付与が出来たりする品物が作れる。ダンジョン以外の物だと効果はないし、付与もしにくいんだ。
まぁドロップ率というものがあるので全てをダンジョン産で賄えるわけもなく、地上の生産系お仕事は無くなってない。
皆が探索者免許を持っていても近くに食材系ダンジョンがなければお店で買うよね。交通費と食費のどちらが安いかって話になってくるし。
まぁ交通費も掛からずダンジョン産の素材が欲しいならそっち選ぶよね。
家のペットたちはスキルが職業のかわりになってるし、グレイは小ダンジョンで職業をゲットしたので変更できるし、職業アリの方が効果は高くなるとはいえスキルがあれば作れるのだ。
というわけで、ダンジョン産の布で普段着を作るために手芸用品ダンジョンへとやってきたのだ。
因みにここのモンスターは植物系モンスターや羊型モンスター、ハリネズミ型モンスター等多様ではある。素材系ダンジョンはドロップ品で系統を揃えてるからモンスターに違う系統が出たりもするらしい。
「それでも蜘蛛と芋虫は嫌だ!」
「両方ともシルクだぞ、倒すに決まってるだろ」
「うにゃん」
初級だと柄物は出ないらしいぞ。
「キュー」
染色するなら染料がドロップするダンジョン行かなきゃ。
『その辺の花をつんでーマスターが錬金すれば良いのではー?』
「にゃー」
ご主人がローズピンクとか着るわけ無いだろ。
……家の子達たくましい。
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