第426話 洋服売り場
「おっ!探索者の服屋!」
三井君が見つけて突撃しに行ったのは、服屋だ。それも探索者用でダンジョン内でも使える半防具仕様な服を売っている。
三井君のあとを追って行くと、服だけじゃなく小物なんかも置いていた。
……ラインナップがギルドの売店なんだけど?
ドロップ品じゃなくて手作りかな?
「神木、これどうよ?」
三井君が見せてきたのはフード付きの七分袖ローブだった。色はワインレッドでなんかツヤツヤした素材で作られてる。
「僕にきくのが間違ってると思うんだけど、僕は基本的に白とか黒しか着ないんだよね……というわけで、それは派手です」
白や黒のローブも怪しい宗教の人っぽいから選ばないんだけど、他にも紺とか深緑とかあるのに何で赤系なんだろ?
「そうか?こっちのライトグリーンより良くないか?」
「それは僕にとっては論外なので」
「でもダンジョンだとフレンドリーファイア予防に派手な格好推奨してるし」
「……三井君ならなんでも似合うよ。そうだ、オレンジにすれば?」
こう、当ててみると赤とかオレンジとか似合うんだよね、三井君。さすが陽キャ!
赤とか着てもおかしくないってすごい。僕が赤とか着たら、きっとミロクに何か変な物でも食べたのか?って言われる。
そもそも持ってないけど。
「オレンジかぁ!それも良いな!」
「というか、三井君はローブ着るの?」
「俺は基本的にモンスターの支援とかだからローブでもいいかなって、あとこのシリーズのローブは矢避けの付与がされてんだよ」
服とかアイテムなら永続付与だし、錬金術かなぁ?
「あぁ、確かに不意打ちでアーチャーはあるあるだもんねぇ」
弓矢って人型モンスターパーティーだと高確率で居るもんね。
後衛って基本的に魔力防御は高いけど物理防御は低いんだよね。そんな後衛のためのローブかぁ。
「一先ずキープしとけば良いんじゃない?」
そう言うと、三井君は納得して他を見に行った。
……僕の服ってだいたいはヤクシ布だからこういうお店の洋服を着てダンジョンに行くこと無いんだよねぇ。
まぁ気に入ったのをミロクに頼んでヤクシ布にしてもらうことも可能だろうけどね。
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