第421話 ~15階 移動


俺くらいの猫になるとヤクシ布でも穴があく……というか、力が一点集中するので防御力を貫通したようだ。


「キュー」


ドロップは魔石だけだった。と少ししょんぼりしながらヤクシも合流。宝箱は俺が開けたんだが、環境適応のスキル石だった。


「にゃー?」


環境適応のスキル石だったけどいる?


「マスターが一番必要なのでは?」


だよねー!生物として一番ひ弱なの俺だもんな。というわけで、俺が使う。ちょっと暑さや寒さに慣れるとかいう効果っぽい。


さて次だ、14階。


最初っからマリモちゃんタクシーでボスエリアまで行って、止まったと思ったらマリモちゃんの尻尾アタックでモンスターが倒されていた。


またボスモンスターが何か分からなかったぁ。


因みに、ドロップ品は花火の大玉だった。ギルドに売らなきゃ!


宝箱は魔石で動く冷風機だった。でも家もセーフティハウスも空調完備なんだよな。


部屋の中冷やして、コタツでぬくぬくするという贅沢のために持って帰るべきだろうか?保留にしてご主人に相談だ。



15階にて。


「にゃぁ」


じゃあ2時半まで自由時間です。


15階に入って時間制限ありの自由行動を許可した。


結構険しい山になってるし、山の一部が竹林エリアになってる。普通に歩いて登ったらきっと5時間くらいかかるぞ。


それでも山道っぽいものがあるし、山頂付近は道の両端は急な坂のようになっていて、足を踏み外したら骨折どころじゃない怪我をするだろう。


「うにゃ」


竹林に筍有るといいな。


「出来たばかりでまだモンスター情報も少ないからな、もしかしたら筍モンスターか筍トラップがあるかもしれない」


うむ、ダンジョンって国ごとに違うというか、日本のダンジョンって食い物が有りそうなエリアとか多いんだ。そしてそういうところにトラップがあったりする。


食い意地はった日本の習性を利用したエリアとかある。


そう、例えモンスターが居そうでも、トラップがあったとしても、筍が手に入るかもしれないとなったら行くのだ!採れたて筍とか贅沢過ぎて採らない理由が無いよな!


「うにゃ!」


筍!


「筍ご飯、新鮮なら焼き筍、煮物も良い」


というわけで、ウォータージェットで藪を薙ぎ倒し、竹林にGO!

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