第406話 ミロクに報告
家に帰ってミロクに次の遠征場所を報告した。なんで?って首傾げてたので先生たちのせいだよって理由まで言ったら、ちょっと呆れてた。
「うにゃ」
アンデッド系に行くなら消臭マスク持っていくと良いぞ。とミロクは言いながら人数分の消臭マスクを取り出した。
何故か銀用のもある。
「何であるの?」
「にゃぁ」
「あ、ギルドに売る用で作ったの」
そういえば、家の猫は錬金術でお金稼いでるんだった。錬金術スキルのレベル上げに公表されているレシピを片っ端から試しては売ってるらしい。
まぁ、ミロクグッズの方が売上は良いんだけどね。
「うにゃにゃぁ」
ギルドの需要があるアイテムは使うアイテムだからご主人たちの分は作っといた。という家の猫、めっちゃ健気だよね!
「うにゃにゃ」
便利な道具を出す猫、お腹にポケットはない。うん?猫は有袋類じゃないからポケットはお腹に付いてないけど?
首を傾げてたらミロクにビックリされた。
「にゃぁ!?」
国民的アニメ知らないの!?と言われて、ようやく気がついた。
「あれかぁ!ちょっとなんのことかわからなかったよ」
僕の察しが悪かった。普通にテレビで見たのに本当は無いのかと思った、とかミロクが意味わからないこと言ってる。
「あ、それでね。話は戻るんだけど、5階のドロップアイテムがさぁ全身甲冑の一部でランダムに出てくるんだって」
ホームページ画面を見せながら説明する。
「にゃぁ」
全身揃って無いとか気持ち悪い。って嫌そうな顔してる。
「僕らも何回も入りたいわけじゃないし、出来ればまたミロク人形貸してくれる?」
「うにゃ」
勿論持たせる。と力強く頷いてくれた。やったね!
ついでに、とか言いながらペットボトルに入った輝く水とか、輝く水晶の付いた盾とか、輝く木の棒、なんかを渡された。
「何これ?」
「うにゃ」
「へぇ、聖属性付与したやつ……え!?」
ミロクを見ると目をそらされたのでヤクシを見たけど聞いてなかったふりをされた。
それならばとグレイを見ると、首を横に振られたし、マリモちゃんは擬態中だ。
「聖属性付与とか聞いたこと無いんだけど?」
一応言ってみた。
「にゃぁ」
水晶に属性魔力付与してたら出来ちゃったと犯猫は供述しており、全く悪びれていない様子。
「まぁ、出来ちゃったなら仕方ないね」
だから僕も見なかったふりをするのだ。たぶん小ダンジョンに入ってればいつかは誰かが聖属性を取得できるはず!
というわけで、アイテムはミロクのストレージに死蔵することになった。
この映像を見るであろうスタッフさんや高村さんは御愁傷様です!
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