第404話 遠征先を決めよう
ギルド資料室にて遠征場所を決めるために放課後集まってたんだけど。
「えー、というわけで、先生たちによる厳正なるクジの結果……俺達の遠征先は隣の県になりました!」
「遠征なのに近くの県を入れてるのミスでは?」
「そこって普通に休日に買い物行ったり出きるくらいには近いよな?」
「これ決まりでござるか?」
「やっぱりそうなるよな!俺も先生に言ったんだけど、俺達に遠征実習させる意味が既に無いから何処でも良いらしいぞ」
三井君曰く、レベル高いし、連携もしっかりやれてるし、ダンジョン内でもなんか快適そうだし、計画書はちゃんと作れてるし移動等の手配も出来てるので、もう何処でもいいかなってなったらしい。
だったらむしろ特色あるダンジョンが少ない場所に行かせてダンジョン内以外での難易度上げよう!となったらしい。
「先生がそれで良いっていうならいいけどさぁ……ダンジョン何処にする?」
初級で特色ありそうなダンジョン無いよ?あって中級からだよ?
今回初級ダンジョンの5階モンスタードロップの納品というのが遠征課題だ。つまり5階以上ある初級ダンジョンでなくてはならない。
そして、5階のモンスターのドロップで、何処のダンジョンであるか特定できるものが好ましい。
「とりあえず、検索かけるか…」
県名、初級ダンジョン、5階モンスター、特色あり……と条件を入れて検索。
毎年やってるだけあってギルドのパソコンさんもなれたもんですよ。県名入れたら予測でボスドロップとか特色とか並んでるんだから。
検索履歴とか消したら絶対面倒になるやつだよね。
「1件………1件!?」
「うわぁでござる」
「行きたくないんだが?」
「何でよりにもよって……」
騎士の墓ダンジョン!何でアンデッド系なの!めんどくさい!
1階から鎧、2階ゾンビ、3階骨、4階レイスと来て5階混合パーティー。
因みにゾンビは腐敗臭がヤバいやつ。噛まれてもゾンビにはならないけど、ゾンビにつけられたかすり傷だけでめっちゃ化膿する。放置すると敗血症とかになるので小さな怪我でもポーション必須。
「これ素早く終わらせて勉強時間確保しなきゃだな」
「というか、レイスって今まで見たことある?」
「えーと、図鑑の情報では気配察知でわかると書いてあるでござる、あと初級に出てくるレベルのレイスなら魔法で一発当てれば勝てると書いてあるでござる」
まぁ、アンデッド系に対する攻撃手段って基本的に魔法だもんね。
ちょっと僕らは、今までアンデッド系を避けて来たのを見抜かれていたようだ。さすが先生である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます