そうですね
第403話 進路雑談~放課後~
「そういやお前らは4年目どうすんの?」
「僕は普通に卒業する」
「拙者申し込みレベルには達しているので後は勉強に集中して試験をクリアすれば4年は無しでござる」
「俺もだな、そもそも4年は勉強に集中しすぎてレベルでクリア出来なかったり、またはその逆だったり用の学年だからな」
秋に入ろうという時期になると、僕らは進路を考えなきゃいけない時期だ。
僕や三井君というか、探索者希望者は3年で普通に卒業だけど、ギルドだったりダンジョン庁だったりだと試験勉強又はレベルが足りなかったりする。
因みに休みの日とかにダンジョンに行かないとレベルは足りなくなる。学校のダンジョン実習だけだとレベル30まで上がらないのだ。
僕らのクラスでも何人かレベルが足りなかったりするので、4年に行く人は結構居るのだ。
ギルド職員やダンジョン庁は激務で人が足りないから浪人で個人個人に任せるより学校で管理して確実に人員確保したいという大人たちの希望によって、本来3年のところ4年まで学生でいられたりする。
まぁ、普通の探索者になるなら3年で十分だけど、たまに中級の試験勉強だけに集中しすぎてレベルが足りなかったりするので気をつけなきゃならない。
僕らは大丈夫だけどね。
早めにレベル30にしといた方が良いよな!という三井君の提案で僕らのパーティーは休みにも一緒にダンジョン行ったりしてるからね。
因みにレベル30越えてからは試験の勉強もやってる。というより叔父さんでも受かるんだから探索者ランクの試験は難しくない。
難しいのはギルド職員とダンジョン庁の試験だけど、試験勉強にプラスして面接の練習とかもしなきゃらしい。野田君と安田君は大変そうだ。
「いや、俺らレベルは余裕で越えてるじゃん?んで、遠征は初級ダンジョンだからレベルは良いとしても収入優先するか時間優先して勉強に回すか、どうするかなぁーって!」
「どちらでも良いでござるが、また遠征があるでござったな、今度は何処になるのでござろうなぁ?」
「一応、模擬試験では合格範囲だから収入優先でも良いが、たぶん場所によるだろう」
「僕もどちらでも。確かに場所によるよね」
「場所なぁ、実は先生たちがダーツで決めたりクジで決めたりしてて予測不可能なんだよな」
「「「そんなんで決めてたのか!」」」
なんか、話を聞いていて帰り損ねた他のクラスメイトも一緒にツッコミいれてた気がする。
「毎回先生たちも真剣に悩んで決めるの面倒だろ?毎年何回やって何パーティーいると思ってんだ」
そう考えるとそう!
「少々衝撃でござった」
「よくよく考えると納得だな」
「なんか1回見てみたいよね」
「因みに次の遠征先決めは今日やるらしいぜ!」
「「「何で知ってる!?」」」
「職員室行くと行事用の黒板あるじゃん?それに書いてあった!」
職員室……行ってた?
「この学校、セキュリティはしっかりしてるけど念のため1人は先生が泊まってるんだ。んで、校庭で銀走らせるために朝早くに学校来て教室の鍵とか開けてもらうんだ」
「そんなことしてたのか」
「家も庭は広いけど、その分テイムモンスターも沢山居るからな、思いっきり運動させるなら朝早くの校庭が一番だぜ」
テイムモンスター、運動不足とかはあまり聞かないけど運動しないとストレスにはなるとか聞くよね。
……ずっと動かないマリモちゃんは大丈夫なんだろうか?
「納得ではござるが、三井氏のコミュ能力が半端ねぇでござる。拙者なら鍵が開くまで外に荷物を置いておくので、先生には声かけすらせぬでござる」
「わかるよ野田君、僕もそっちだな。先生は嫌いじゃないけど一対一で2人きりの空間がまず、ちょっと、得意ではない」
「三井のその謎に無駄な行動力とか見習いたいな」
「あれぇ?なんか安田のはおかしくね?」
納得いかなさげな顔をしてるけど、全体的におかしいのは三井君だと思うんだ。
きっと将来は佐藤さんと一緒に高村さんのパシりにされるんじゃないかな?そんな気がするよね。
野田君もギルド職員目指してるし、ミロク担当常識人枠を逃がすわけ無いもんね。
安田君は…ダンジョン庁は高村さんが丸投げする先だからもっと大変かもしれない。
皆、僕は陰ながら応援してるね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます