第401話 季節ダンジョン情報収集
ご主人に聞いた季節ダンジョンを調べてみた。
近くの駅から電車で40分、バスで20分くらいだそうだ。
近いといえば近いけど、遠いといえば遠い微妙な位置にあるようだ。
おぉ、森系のフィールド型!ギミック系は今のところ無し!中級ダンジョン!
「うにゃぁん!」
なんて理想的なダンジョン!
「……これスパチャでは?」
「キュー?」
ダンジョンからのスパチャ?
『偶然ですよーな気配がするー』
考えてはいけない!はい、忘れたー。
「にゃ?」
もうここで良いのでは?
言えば、皆賛成だったので詳しくホームページを見てみる。森系というか、登山系で山道も用意されてるハイキングコース、モンスター沢山薬草も沢山な道なき道を行くコースがあるらしい。
山頂に広場とエリアボスっぽいのが居て、倒すと次の階層への転移陣が開くらしい。モンスターレベルで難易度中級となってるが、攻略までは出来てないらしい。
今までのダンジョンと仕様が少し違うので特殊なダンジョンかもしれないから注意しろとも書いてあった。
今のところ20階までしか確認出来ていないんだが、モンスターが強いというより、だんだん山が険しくなってるようで、登山に手間取っているようだ。
飛べる俺達は問題無い!いざというときは大きくなったマリモちゃんに乗れば良いのだ!
因みにこのダンジョン、季節ダンジョンなので、一部天気も外と連動しており、台風の時は台風状態になってたそうだ。
近くに住んでる探索者が、家が停電したのでダンジョンなら天候や気温も一定だと避難目的で入ったのに、ダンジョン内でも天候が荒れてたので発覚したらしい。
この探索者、近くだったので逆に入ったことがなく、この時が初だったらしい。だからこのダンジョンの気温が外と同じく暑いことを知らなかったそうだ。
因みに、何を思ったのか気象庁がこのダンジョン内天気と気温が表示される電光掲示板を入り口に設置したらしい。
「にゃ」
日本人ってそういうことするよね。
「外と連動してるなら要らないのでは?」
グレイの言う通り、訪れた探索者も首を傾げてるらしい。一時期電光掲示板とダンジョンの入り口を背景に写真を撮るのが流行ったそうだ。
「キュー」
確認されてるモンスターは普通だね。と読み進めていたらしいヤクシが言った。
まぁ山道ルートを行けば、モンスターは少ないし、遭難することもないが、収入として考えると道なき道を行く方が良いんだよなぁ。
モンスターもゴブリンやら森に居そうな獣型モンスターやら居る。山が険しくなってくると、上からヤギがダイレクトアタックしてくるし、ハーピーという腕が翼になった人型モンスターが襲ってくるらしい。
今のところ一番多い怪我の原因は滑落というところまでホームページに載せてあるので、本当に多いんだろう。
高村の、登山準備が必要だって書いてあんだろうがマヌケ!という苛立ちが透けて見えるようだ。
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