第390話 アイテム買い取り
ミロク君達がギルドにやって来ました。颯人君も来てくれています!出来ればお友達の三井君かツッコミ役で佐藤君が居て欲しい気もしますが、機密扱いになるでしょうし、呼びはしませんでした。
颯人君もアイテムのヤバさを本当の意味では理解して無いみたいなので、颯人君へのわかりやすいリアクションをとってくれる人が欲しかったんですけどね。
普通に受付をスルーして私の部屋へとやって来ました。挨拶を交わしてから、ミロク君が売るものを机に出していきます。
「えーと、初登録アイテムに関しては金額が決まって無いので入金が遅くなります。薬品に関しては鑑定結果とサンプルを研究用に一部提出していただき、残りは金額が決まるまで保留、もしくはオークションにて販売となります」
一応、規則をミロク君達に見せながら説明します。
「にゃ?」
「普通に売れるのはどれ?と聞いてます」
颯人君が翻訳してくれましたが……良い質問です!
「化粧品と飴玉、あとはドロップアイテムくらいですね」
「にゃ!?」
「えっ!?」
「そういえば最後のアイテムしか確認してなかったな?」
「キュー!?」
「あ、殆ど知らないアイテムなの!?ってヤクシも驚いてます」
『やっぱー幸運がーヤバいのではー?』
マリモちゃんの言うとおり、ヤバいんですよ。
「あのダンジョン、10階くらいまでなら大丈夫なんですが、それ以降進めはするけどクリアは難しいダンジョンなんですよ」
「…うにゃ」
なんかわかりましたよ、今のはきっと確かにと言ってるのでしょう。
「確かにとミロクも納得したようです」
「なので、クリア報酬を得られることがあまりなくてですね、あったとしても…ほら、コットンとかあったでしょう?あんな感じなので……」
「ということは……お薬とか初見のやつが多いのでは?」
「はい、殆ど研究所行きです」
さすがに颯人君は勉強してるみたいです、お薬関係は面倒だと授業でやるんですよ。
「うわぁ……大変だ。ミロクが大丈夫なやつとか言ってたアイテムも鑑定だけじゃなくて科学的に分析して害がないか調べたりしなきゃいけないんですよね?」
颯人君の言葉に頷いた。
「薬品以外も調べて、作成可能か確認してからオークションになりますので、ご了承ください」
そういうと、皆さん頷いていただけました。
「それから、ミロク君作成のドロップアップアイテムをじゃんじゃか作ってください。新アイテム発見者がミロク君だけになるのも良くありませんから」
ミロク君、猫ですからねぇ。無駄に功名心高めの探索者に絡まれるのは避けときましょう。
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