第387話 事後処理
なんかやる気を削がれてしまい、これ以上は鑑定とかギルドへの報告面倒だなって思ったので、終わることにした。
ただ、今から家に帰ると暗くなりそうなのでダンジョンにお泊まりだ。
「うにゃ」
鑑定とかしとこう。
俺用のノートパソコンから鑑定書の入力画面を開いて準備するグレイ。
今までゲットしてきたドロップアイテムや宝箱アイテムも一応鑑定書の作成はしてるのだ。
俺も一々結果を言わなきゃいけないのは面倒なので、どうにかこうにか魔力操作を頑張って、魔力板に俺の見てる鑑定結果を属性魔力で書くという技を開発した。
版画とかを想像しながら頑張った。
それを見てグレイが入力していき、俺はアイテムの写真を撮ってパソコンに取り込むのだ。
ヤクシはアイテムを運んだりと助手してくれてるが、マリモちゃんは擬態中である。
さて、全身調整カプセル型ベッドなんだが、全身をベストコンディションにしてくれるベッドらしい。
カプセル型なのは、息の出来る液体に包まれる仕様のベッドだかららしい。ただ、この機能を使うにはオーガクラスのモンスターの魔石が必要で、1個でだいたい1ヶ月持つようだ。
因みに、魔石がなければ寝にくいただのベッドである。
そして問題のお薬、頭から若返ると書いてあるんだが、脳細胞つまり復活しないとされている脳神経を復活してくれる薬らしい。
萎縮した脳も若い頃まで戻されるとか…
な?厄ネタだろ?
脳限定ではあるが、老化した脳を若返らせるのだ。記憶や性格等に変化は無いまま脳細胞が若返るとか、何が起こるかわからんのである。
ギルドホームページで確認したけど、このアイテムが報告された記録は無いので初めて出てきたアイテムみたいだ。うん、まぁラック値の関係なのか、そういうアイテムはよくあるんだけど。
骨格矯正とか骨や関節等はそこまででも無いと思うんだ、元々そういうお薬は開発されてたし。
ただ、コイツは完全にやらかしてる。
まず俺達しか持ってないという時点で駄目だ。そして40階層で確定で出てくる物でも無いってのが駄目だ。
「にゃぁ」
条件がわからないからなぁ。
どうやって手に入れるのかが確定しないので存在しなかったことにした方が良いまである。
だって、1日3回毎食後に1錠飲めば寝てる間に脳が復活するのだ。それなのにお薬は120錠あるのである。
残りどうすんの?オークションとか?絶対騒ぎになるし、もっと取ってこいとか依頼が出ちゃうかもしれない。
やっぱり秘匿が一番良い気がする。高村にだけこっそり教えてやれば良いような?
「うにゃ」
「この薬についての鑑定結果は印刷して送信せずに高村にだけこっそり?あぁ、成る程そうしとこう」
これでよし!
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