第371話 22階 モンスターわんこそば


ちょっと不満を感じてはいるが、テンションは下がってないので次に行こう。


22階は緑の風船に変わっていたが、相変わらず不気味なほど青空である。


お題の方はというと、初期スキル縛りの22回連続戦闘らしい。


「これ、複数モンスターが1回として出てくるってことだよな?」


「キュー」


各種ボール系魔法だけってこと?というヤクシだが、各属性有るだけでとても有利だってこと忘れてはいけない。


『魔苔をー植えなきゃー』


植物魔法…というか魔苔は成長させるだけで強いので許可します。


「うにゃ」


今までひっかくで倒してきた俺に死角はない。


そう、俺のひっかくは初期スキルなのだ!


因みにグレイはタンク装備で、盾だと防御力アップスキル、剣だとスラッシュのみ使用可能だ。


部屋の中に入ると、一番奥に魔法陣があって、仄かに光だした。


どうやら魔法陣からのモンスター召喚演出らしい。魔法陣から7体のウルフに跨がったビスクドールが現れた。


……あのビスクドール、無機物系モンスター亜種の呪いの人形系モンスターだった。属性が無機物とゴーストなので、たぶん物理攻撃も魔法攻撃も効果抜群である。


「キュー」


よいしょー。とヤクシが無慈悲にも各種ボール魔法をライダーしていた人形たちに当てた。


当然、人形は消えていき、普通の対ウルフ戦となって、普通に勝利した。倒し終えた瞬間また魔法陣が光だす。


「うにゃ」


ちゃっちゃか倒すぞ。


この後、わんこそばが如く次々とモンスターのおかわりが出てきたが、普通に倒していった。


因みに苦戦したのは最後のアイアンゴーレムである。初期スキルだと固すぎて、なかなか削れなかった。


ひっかくで切れはするけど分厚くて両断は出来なかった感じだ。まぁ、切れるだけ凄いのではないだろうか?



さて、ちょっと大変だったけど無事終了したなら宝箱の時間だ。21階であれだったので期待はしていない!


してないったらしてないのだ!


「……ほう!」


なんだこれ?


野菜と果物の詰め合わせと、ミキサーである。


「スムージー作成セットだな」


あー、なるほど!色んなモンスターごちゃ混ぜわんこそばだったからスムージーか!


これは良い物だ、うん。これからもご主人の役に立ちそうなアイテムを出してくれるとうれしい、

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