第343話 9階 ゴーレム採掘


金属のゴーレムに採掘ポイントがある不思議。そしてそこにツルハシを振り下ろしてる僕ら。


このツルハシはいったい何の素材を使ってるのだろうか?


「ミロクのセーフティハウスってアップデートしたら稀少金属も出てくるんだよねぇ」


「不穏なこと言うな!」


「ツルハシについては考えないようにしてるでござる!」


「金属殴ってるのに傷ひとつ無いからな」



あ、やっぱり皆も思ってたんだ。でも更に言うとミロクは面白半分で、その稀少金属を合成しちゃったりもするんだよねぇ。


「まったく未知の金属とか合成してたらどうしよう?」


「あー!あー!あー!」


「聞か猿にござる!」


「頑張れ飼い主」


……うん、まぁ、知り合い内でしか使わないだろうし。細かい鑑定とかはミロクにしか出来ないから、説明されなきゃ知らないってことでいいよね。



「あ!レアドロきた!」


「ゴーレムコアでござるな」


「ゴーレムコアは錬金術作成だが、錬金術師とテイマーの両方で使えるしな。高く売れるぞ」


「売るの?ミロクに作成頼んで三井君が使えばいいのに」


「「「やめとけ」」でござる」



拒否られた。三井君とか首をブンブン横に振ってる。


「なんか自動機械人形とか出てきそうだから無理!」


「ゴーレムがユニークになりそうでござる」


「グレイの件を思い出せ」


「……あー」


そういえばそうだった。


「でもさすがに人に渡すゴーレムで素材まぜまぜしないと思うけど」


「ミロクならこれも入れた方が凄くなりそうとか、善意でやりかねない」


「……ありそう」


それじゃあ、やめとくのが無難かな。




と、思ったのに……またしてもゴーレムコアが出た。


「あれー?ダンジョンさぁん?」


「何かの意思を感じるな」


「やめろー!」


「安田氏は三井氏に優しくしてやるでござる」


安田君がダンジョンの意思を感じてるけど、僕もそう思う。あからさまだよねぇ。


「大丈夫だよ三井君、ダンジョンからの臨時収入が増えたと思おう?新しく卵買えるよ」


「そ、そうだな!ゴーレムコア高いもんな!売って皆で分配しなきゃだから金に変えた方がいいもんな!」


よし!


「モンスターでござる……レアモンでござるー!」


「やはりこちらに出たか」


安田君が分かってたみたいな感じ出してるけど、やっぱり何か読み取ってるのかな?


「………っ!」


「あ、なんか叫び声っぽいの聞こえたな」


「すぐ行くだって」


何故か聞こえたんだけど、作用したのがスキルなのか装備なのかわからない。


たぶん、解りあえるスキルかな?


「とりあえず逃げないように囲め囲め!」


「トリモチ投げるでござる!」


「回り込んで盾で塞いどくか」


トリモチは罠判定で攻撃にはならないらしい、その辺の判定はかなり緩い。


僕らは囲むだけで手出しはしなかったんだけど……これ、ミロクが見たらきっとカバディカバディ言ってると思う。

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