第336話 2日目鉱石ダンジョン
東北食材ダンジョンをクリアして、宿泊施設にて1泊。
翌日、歩いて鉱石ダンジョンに赴き突入。
1階層は岩とかしか出ないので素早く通りすぎる、岩スライムや岩ネズミ等を倒してもドロップするのは岩だから安いんだよねぇ。
3階くらいになると、アイアンアントという固い蟻が出てくる。そいつらのドロップが鉄だ。
採掘ポイントでも銅や錫等の金属類が採れるので、向かうは3階層だ。
「皆がツルハシ持ってんのに俺だけ杖」
「仕方ないね、幸運のツルハシが武器扱いだったんだもの」
三井君だって採掘ポイントではツルハシを使えるけど、モンスター相手には使えない。
ここのモンスターは固いので、剣ではなくツルハシで攻撃してるんだ。こっちのほうがなんか特攻乗るんだよね。
ついでに幸運なのでクリティカルも入ってる気がするよ。
このダンジョン、25層あるダンジョンで5階中ボスはゴーレムだ。
普通の岩でできてるゴーレムで、採掘ポイントがある。採掘すると大ダメージを与えるけど採掘した鉱石がドロップ品扱いになる。
因みに、採掘でもドロップでも出てくるアイテムは運だ。
というわけで、僕達はゴーレムの採掘をしてるんだ。
「幸運のツルハシがやべぇでござる!」
「普通に金属が採れるとかどうなってるんだ?」
「スピードアップにパワーアップついでに防御も要るか?」
「欲しい!破片が当たる!」
ゴーレムって鈍いし大振りだしで避けるのは余裕なんだけど、採掘すると破片がとぶのだ。
動き回りながら採掘ポイントにツルハシを振り下ろし、採れた物は回収したり蹴飛ばしたりしながら攻撃…いや、採掘していく。
穴だらけにされたゴーレムは、どんどん動かなくなり、最後には塵になった。
リンゴトレントに続き、可哀想な最後だった。
「落ちてるの回収するぞー!」
「了解でござる!」
「おい、小粒だが宝石混ざってるぞ。見逃すなよ」
「小石落ちてるのやめて欲しい……」
たぶん、全部回収が終わったので宝箱の確認だ。
1つだけだったけど、中身が鉱物鑑定ルーペだった。採掘した鉱石等の種類や含有物に加えてグラム単位での値段まで出てくるアイテムだった。
鉱石ダンジョンでは良く出てくるアイテムだ。
「とりあえずパーティー用でとっとくからな」
「あ、ミロクが拗ねるから僕は要らないからね」
卒業後にパーティー用アイテムはそれぞれわけることになってる。鑑定系アイテムはミロクが拗ねるから最初から権利放棄しとくのだ。
皆はそれはそうかと納得してた。前回の簡易鑑定アイテムでも大変だったと愚痴ったからなぁ。
「えーと、次の6階は……」
「金属のミニゴーレムにハリネズミとレアモンスターで宝石アルマジロでござるな」
「6階からは俺が前に出る」
ハリネズミは敵を察知すると針を飛ばしてくるので、盾必須だ。
盾が有っても距離や角度によっては突き破ってくるので要注意。
「そこでミロクの持たせてくれたこれです」
なんか生け花で使うようなスポンジっぽい何かだ。装着用の金具みたいなのがついてて、そちら側に盾と書いてあるので盾に取り付けるやつなんだろう。
「………なるほど」
安田君に渡すと、盾に装着した。
「感触は固めのスポンジというか、乾燥したスライムのような………」
軽く叩きながら感想を言ってる安田君。なんでも、かなり軽くて衝撃がだいぶ軽減しているとか?
……そういえばなんか衝撃吸収材がどうのこうの言ってたなぁ?
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