第334話 6~9階層ご当地食材モンスター
5階の中ボスを倒した僕達は、少し休憩して小腹を満たすためにグレイ特製ナッツ&オレンジ&チョコのパウンドケーキを食べた。
グレイ的に分量をきっちりやれば成功するスイーツのほうが得意なんだとか。
たまに少々は何グラムだ?って首傾げてるから。
「それにしても、スイカ手間取ったなぁ」
「思ったより大玉でござった」
「斬らない縛りしてたんだからこんなものだろう」
「皆で棒持っておけば良かったね」
軽く反省も済ませて休憩終わり。
6階からはご当地食材が出てくるので、モンスターと戦わない方針ではあるけどお土産分くらいはゲットしていこうってことになってる。
因みに、そのまんま食材がモンスター化した見た目のやつと、ご当地とかかれたTシャツを着たゴブリンやオークのやつの2種類いる。
たぶん、ゴブリンやオークって階層難易度が分かりやすく出しやすいんだろう。
ご当地Tシャツモンスターから出たドロップのほうが単価が高いものが出るらしい。
「コンニャクでござる!」
「何故かコンニャクは切れないから、また三井君頑張って!」
斬撃耐性高いんだよコンニャク。
「ご当地ゴブリンでござる!」
「鍋セットお願いします!」
ご当地Tシャツモンスターはお取り寄せグルメ系ドロップが多いのだ!
「野菜モンスターでござる」
「待て!あれは新玉ねぎでは!?」
「本当だ!新玉だよ安田君!」
「新玉は沢山あって良いものだ!新玉ステーキにポン酢とマヨネーズが最高だぞ!」
安田君っていつも冷静なのに新玉でテンション上がるなんて気が合うね!レンチン新玉をめんつゆでつけとくのも美味しいよ!
「新玉でテンション上がる高校生って2人も居るんだな」
「安田氏が新玉好きとか初耳でござる」
とりあえず新玉はゲットした。
そして次々と階層を進み、昼御飯を挟みつつ、きりたんぽや笹かま等のご当地食材を取りまくった。
「さて、ボスだけどリンゴトレントだ。根っこの鞭攻撃や太い枝のストンプ攻撃に気をつけて。あと火魔法は特に特攻じゃないし、火がついた葉っぱとか散るとこっちが火傷するから火魔法は遠慮してくれ」
最後のボスのリンゴトレント。
高級リンゴを箱でドロップするのだが、トレントだけあって耐久と体力が高いモンスターだ。
実は……僕ってトレントと戦うの初めてなんだよねぇ。
ミロクに高枝ばさみと除草剤持たされてるんだけど、使った方が良いのかなぁ?
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