第331話 2~4階野菜系モンスター
2階からは早歩きで移動中。
道を少しだけ外れてモンスターをスルーしながら歩く。1階は葉物野菜だったけど、2階は根菜なんだよねぇ。
「ちょっと大根欲しいから狩ってくるね」
断りを入れてからダッシュしてセクシーダイコーンを斬り倒す。あ、大根ゲット!
因みに、セクシーダイコーンは足技が得意な手足のついた大根です。
セクシーニンジンやウォーキングラディッシュなど、手抜き感溢れるモンスターでいっぱいなのだ。
「神木氏!トラップモンスターが近くに居るでござる!」
「大丈夫!見えてるから!」
じゃガトリングってモンスターはラッパ型の花からじゃがいもが乱射されるトラップモンスターだ。何がトラップって、一応普通の花のふりをしてるから。
でも、風景からめちゃくちゃ浮いてるし、花が大きいからすぐにわかる。
しかも花の前を通らなければ撃って来ないから、花の後ろから斬れば簡単に倒せるんだ。
「一応処理しとこう」
ドロップは店売りじゃがいも1袋くらいのじゃがいもで、種類はランダムって言われてるけど、たぶんラック値。
「お野菜何気に重いし、収納鞄があって良かったよね」
「わん!」
来たぞ!と銀がやってきたので後ろを見ると、皆が到着した。
「ごめんね、また後ろに戻るよ」
「遅れてるわけじゃねぇから大丈夫!」
というわけで、ほとんど戦わずに2階も終了。
3階は色んな種類のお野菜にキノコが混じる。欲しい食材のモンスターだけ倒してずんずん進み、4階はキノコとタケノコが喧嘩してるのでスルー推奨だ。
巻き込まれたらアピール合戦が終わるまでモンスターが無敵化するので、倒す場合は姿を見せずに暗殺するのがオススメらしい。
5階中ボスは巨大なスイカだ。だいたい3メートル級のスイカで、固いし転がるし斬ったら汁がとんで、汁がついたら一時的に目が見えなくなるデバフになるのだ。
ただ、棍棒とかで真ん中を強打するとバカンッ!と割れる……ダンジョンさんはスイカ割りを何か勘違いしているらしい。
「というわけで、中ボスは三井君が一番有利だから」
「いやいやいや!おとなしく皆でスイカまみれになろうぜ!」
「拙者のナイフでは皮しか斬れぬのでお任せするでござる」
「シールドバッシュに判定が有れば頑張るが、斬って視界が封じられるのはタンクとして拒否する」
安田君は動き回らないから盾を構えて転がりを防ぐのに集中してもらって、野田君はスイカの固定狙いでトリモチやらワイヤーやら使ってみるらしい。
僕や銀は汁を浴びないように魔法を使う。
そして杖を使う三井君が頑張ってスイカを叩くのだ。
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