第321話 ご主人に報告


セカンドドアから家に帰ると、ちょうどご主人も帰宅したところだった。家の中に入って風呂にでも入ろうかって向かう途中でご主人が帰って来たのだ。


タイミング的にはバッチリな帰宅時間だったな!キーアイテム探しが無ければもっと早く帰って来れたことは忘れておこう。


思い出すとイラッとするので。


「にゃぁん」


おかえりなさいご主人。


「ただいまミロク、ダンジョンどうだった?」


うん、訊くよな?


「うにゃ!」


クソゲーだった!


「そっか、良くわからないけど皆のテンションが下がってるのはなんとなくわかったよ」


「うにゃにゃにゃぁん」


家具屋と雑貨屋を一部屋にまとめた感じの部屋の中からキーアイテムを探すのを10部屋やって見つけたキーアイテムは立体パズルで、それが中ボス部屋の鍵だったの。


「え、そんなことしなきゃいけなかったの?」


それは不人気だよね。とご主人は不人気の理由に納得した。


「にゃー」


宝箱もアイテムがちょっと外した感じ。


ストレージから取り出して、説明しながらご主人に見せてやったのだ。


「成る程ねぇ、うん。たぶん高くで売れるだろうし、そのお金で欲しい物買えば良いと思うよ」


……それだ!


「にゃぁん!」


ご主人天才!


「……なるほど、なら俺はゴーレム技術を搭載した自動掃除道具を」


グレイ、それ普通に俺が作れる。しかも定期的に家に洗浄とか浄化とかかけてるから、それが必要な程汚くないだろ。


「キュー!」


高い食材で美味しいもの食べたい!と手を挙げつつ主張するヤクシ。


『植物系テイムモンスター用のー、お高い肥料が欲しいのよー』


マリモちゃんの肥料もレシピ検索すれば出てきそうなんだよなぁ。材料の問題は有るけど作れなくは無さそう。


「にゃー」


まぁ売ってからのお楽しみだ。


なんせあのダンジョンから出たアイテムだぞ?レシピ本とかは既に登録済みのレシピがあれば買い取り金額引かれるんだからお高いといってもドロップ品よりはって感じかもだし。


なんたってクソゲーダンジョンだったからな。宝箱の中身が被りまくるとかありそうだ。


「なんか皆大変だったみたいだけど、もうあのダンジョンは探索止めとくの?」


「にゃー」


流石に直ぐには行きたくない。


「あのダンジョンはわからせないといけないんだが、流石に別のダンジョンで気分転換したい」


「キュー」


部屋をひっくり返す勢いで強盗するために行くけど、別なとこで暴れてからね。



『マリモちゃんはー肉ダンジョンで暴れてからー2つか3つダンジョンを回ってーリフレッシュしてからが良いと思うー』



「皆…嫌がるけど結局は行くんだね」


ご主人は呆れてたけど、ここで止めたらなんか負けたっぽくてヤなのだ。


いつかかならず、続きを攻略してやるのだ!

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