第314話 休憩
残念な合成モンスターは残念ではあるけど弱くはない。でも強くもない。
速いし、頑丈だし、攻撃力も高いんだけど、俺達は連携してるし負ける要素がないのだ。
因みにレアドロップで合成モンスターのレシピが1枚落ちたけど、これ……錬金術作成だけど使えるのはテイマーなのだ。
一応テイマーのドールも作れるっちゃあ作れるんだが、世の中の錬金術スキル持ちがわざわざテイマードールを作って合成モンスターを使役させたいか?
まぁ世の中にはいろんな趣味の奴が居るから無いとは言いきれないけど、それぞれに材料費とかかかるし、そちらの面でも難しいレシピだ。
このレシピは一応売るけど、俺は作らないぞ。
「うにゃにゃ」
ダンジョンのテーマがテーマだから俺が楽しめそうな錬金術レシピ無いよな。
「研究者というか、マッドサイエンティストだな」
「キュー」
性格が悪い。
『たまにー人間的にー有用なものが手に入るからー質が悪いよねー』
それな!
中級ダンジョンでこれなら上級とかどうなってんだろ?とは思うが、戦闘職の奴等はレシピが欲しいとはあまり思わないだろうから上級ダンジョンでレシピが発見されるのは稀だ。
物欲センサーに対応しているダンジョンだからこその弊害。
「あ、階段あったぞ」
「うにゃぁん!」
ようやく9階に行ける!
ウルフ系をベースにしたからか無駄に合成モンスターの数が多かったのだ。
階段を下りて9階に入る所でちょっと休憩することにした。
動いてお腹が空いたので、ササミとレバーのペーストを食べる。ウマウマ。
舌のザラザラでこそぐように食べるのが一番食べやすい。カリカリも好きなんだけどたまにガリッと噛み砕く以外だと丸飲みになる。
前世人間だったおかげで咀嚼しないことに違和感を感じるんだよね。だからペーストタイプとかのほうが食べやすいのだ。
ただ、ペーストタイプだとたまに鼻先についちゃうのが難点だ。口周りはペロペロ出きるんだけど鼻は届く時と届かない時がある。
まぁ、前足で拭いて前足ペロペロすればいい話なんだけどな。
「にゃー」
お待たせー。
食事が要るのが俺だけなので休憩は大抵俺のためだ。腹半分、水分補給オッケー!
9階にレッツゴー!
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