ダンジョンのある世界に猫として転生した件

第288話 雑談配信をしよう！

ギルドから帰宅後、暇なのでSNSを使ってライブで雑談配信を予告する。ついでにマシュマロンも募集した。

何故かこの世界ではマシュマロンという名前だった、何故にンを付け足したのかは不明だ。

そしてご主人が帰ってきて、夕飯も終わり配信予定時間が迫ってきたのでパソコンやらマイクやら翻訳アプリやらを用意。

安心して欲しい、不適切なコメントはグレイが削除してくれる。

因みにご主人は俺を抱っこしてカメラに良い感じに撮す係だ。

ヤクシは何故か見る係をやる！とか言って見てるだけで、マリモちゃんは魔苔モードだ。

「にゃぁん」

『配信始まり、こんばんはー』

〔始まった！〕

〔こんばんはー〕

〔可愛い！〕

〔これは美猫〕

「うにゃ」

『雑談配信するしマロンも読むのだ』

〔相変わらず鳴き声に意味詰め込みすぎて草ww〕

〔何故かいきなりの雑談配信〕

〔お猫様のやることやぞ〕

〔気ままなのよき！〕

「うにゃにゃ、にゃぁー」

『雑談配信は一般的な人間の話が聞きたかったから、だって身近なのがおっさんと高村なんだもん』

〔理解〕

〔妥当〕

〔飼い主は高校生だしな〕

〔身近なのが一般的ではないと認識はしてるのね〕

〔草〕

「にゃぁん」

『ご主人の教育に必要な一般常識が足りない』

「待って？一般常識をネットで学ぼうとするのは本当に待って？」

〔止められてて草〕

〔飼い主は正しい〕

「にゃー」

『おっさんよりネットの方が一般的だと思う』

「………それはそうだね」

〔Www〕

〔認めたww〕

〔というかおっさんとは？〕

〔神木正人とかいう上級探索者〕

〔守護者ザマァ〕

「うにゃ」

『あと高村はなんか思想がフィクサー』

「んっふ…」

〔副ギルド長の地位から動かない男〕

〔ギルド長をこき使う人〕

〔みんなの弱味を握ってるとかいう都市伝説があってだな〕

〔偉い人が誰も何も言わない〕

ご主人は笑うのを我慢しきれなかったし、コメントの皆さんは概ね同意らしい。

「うにゃにゃ」

『アニメやラノベのテンプレは教えられたんだけど、社会に出てからの暗黙の了解的なやつは知らないから』

〔でも飼い主探索者希望でしょ？〕

〔探索者なら学校で学ぶから問題無し〕

〔探索者だけでいくなら人付き合いは最低限だし〕

〔ミロクたちとダンジョン行くなら別に〕

〔野良で組むのはやめとけくらい？〕

「にゃ？」

『野良で組むのはだめなの？近所の奴等は組んでるけど何が駄目？』

「ミロク、野良猫の野良じゃなくて知らない人どうしで臨時チーム作るのはやめとけってことだよ」

「みっ！？」

『えっ！？』

〔草生えるｗｗｗ〕

〔野良猫が組むのは良いのよ？〕

しまった！思考が猫に寄ってた！そうだよな！野良って言ったら野良パのことだよな！知ってる！

「に、にゃ！」

『し、知ってたし！』

〔嘘松ｗ〕

〔嘘オツ〕

〔嘘だろｗｗｗ〕

〔めっちゃビックリ顔だったじゃねぇかｗｗｗ〕

ぬ、ぬぅ……ネット民めぇ、イキイキしやがって……