にゃー
第282話 出来た!
春になって陽気がポカポカと眠気を誘うが振り切って気合いを入れる午前中。
高村から素材を受け取り、おっさんのネタ武器は依頼が完了した。
ついでに頼んでいたものもゲットしたので、さっそく作業に入ろうと思う。
「うにゃにゃ!」
これより、おっさんの探索配信のための特別製カメラを作成する!
「キュー!」
わーい!とヤクシだけはのってくれたが、グレイは掃除してるし、マリモちゃんは光合成中。ご主人は新学期に突入してるので居ないのだ。
流石のおっさんでもネタ武器の材料採取に手間取って春になってしまった。
ご主人のネタ武器は使ってみたが、見た目が変なだけで何故か普通の剣のように使えるし、切り口も普通の剣と同じだ。
どうやらゲームのように装備の見た目を変更してるだけみたいだ。それはそれで謎技術なんだが、ダンジョン関係技術は深く考えても仕方がない。
おっさんは暫く休ませるとか高村が言ってたので、カメラも一緒に渡すことにしたのだ。
だっておっさんがネタ武器を使ってるとこ見れないのは残念すぎるからな!
「にゃぁん」
というわけで、まずはドールの素体素材を加工する。
そうだな、25~30センチくらいに縮めよう。錬金釜に入れてギューッとなるように混ぜ混ぜ。
デッサン人形のような素体素材を取り出して、準備完了。
「キュー?」
用意されてるのはグレイのレシピから必要無さそうなの抜いた感じ?と首を傾げながら聞いてきたので頷いとく。
「うにゃ」
それと浮遊カメラとおっさんの血液と近くに住んでる柴犬の毛だ。
おっさんの深層探索について行かなきゃなのでおっさんの血液を入れて防御力を上げたり、繋がりを強化したりするのだ。
柴犬の毛はなんとなく。
全部ポイポイ入れて、猫じゃらしでグルグル混ぜる。
そして出来たのがこちら。
目がカメラのレンズになっている人型の小さなドール、背中にはフェアリーの羽がついていて、見た目はおっさんを3頭身キャラクター化した感じ。
ついでに柴犬のような麿眉で目がカメラなせいかつぶらな瞳、髪色は薄い茶色で犬耳とくるんと巻いた尻尾がついてる。
なんというか、やっちまった感有るなぁ!
「うにゃ」
よし。
「キュー?」
よしじゃないが?と言われたけどよしなのだ。
「うにゃ!」
これとハートアタックソードを渡せば完了だ!
さっそくグレイに言って準備してもらってギルドの高村に届けに行こう!きっと首を長くして待ってる筈だ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます