第279話 スタンダードダンジョン雑談2
ミロクの姿が見えなくなって、モンスターも出てこないダンジョン内を散歩中。
一応確認のためにミロクについて行ってるカメラの映像を確認してみる。
『にゃぁん』
「あ、ミロクってばちゃんと剣が無いかなって言いながら倒してる、偉い」
これはちゃんと後で褒めてあげなきゃだ。
『キュー』
「ヤクシ先輩、粗忽者にもわかりやすい剣もしくはレシピ頂戴って言ってるぞ」
ヤクシは叔父さんのこと粗忽者だと思ってるから。
『でもー鍛冶師のレベル低いからー鍛冶のレシピあるだけ欲しいかんじー』
「マリモちゃんが分かりやすくフォローに回ってる」
そうだよね、ネタ武器のレシピだけじゃないから言っとかなきゃね。
「ふむふむ、ミロク君の魔法レベルもなかなかですね。ドラゴン組はドラゴンだから仕方ない」
高村さんだけ見てるところが違う。あとドラゴンになんか含むところがあるのでしょうか?
「ドラゴンなんて産まれたときから強者ですからね、魔力操作が基本スキルとか羨ましい」
「ドラゴンとか素で魔力バリアついてるから探索者としては倒すの大変モンスター代表みたいなもんだしな」
何でグレイは訳知り顔なんだろ?
うん、まぁ、ドラゴンが出てきそうなダンジョンとか入る予定は無いから、安心してね?
……ミロクがドラゴンステーキ食べたいとか言い出したらどうしよう?ヤクシやマリモちゃんは共食いになるんだろうか?そうなると怒ったほうが良いのかな?
いや、あの2匹なら弱肉強食だし、とか言いそう。凄い言いそう。
「深層だとちょくちょく出てくるので倒すのですが、魔法に耐性があるのか魔法の効きが悪いですし、頑丈なので物理もなかなかなので本当に大変でした」
「ドラゴン系は案外打撃系が効くぞ、鱗が頑丈でも衝撃は通ったりするしな」
「なんでグレイはそんなに詳しいの?」
戦ったこと無いよね?
「マスターがドラゴンより強い猫になるんだと、マリモちゃん先輩にドラゴンの弱点とか倒し方聞いてたぞ」
「ドラゴンにドラゴンの倒し方聞かないで!?あとマリモちゃんは答えなくて良いから!」
「俺に言われても……」
まぁそうなんだけど!
「ミロク君、ドラゴン倒す気でいるんですね」
「ハッ!そうだった!」
流石にそこまでのスーパーさは猫に求めて無いから!
「ひっかくでドラゴンを切り裂かれたら世の上級探索者たちが泣きますね、是非とも頑張っていただきたい」
「いやいやいや!ミロクは猫ですよ!?無理です!」
「大丈夫です、殴って倒せますから最悪猫パンチでいけます」
あなた殴り大賢者とか叔父さんに呼ばれてるじゃないですか!猫パンチと一緒にしちゃ駄目ですって!
「成る程、マスターに猫パンチを鍛えるように言っておこう」
待って!なんかドラゴン倒しに行くことになってる気がする!
僕行きたく無いよ!
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