第278話 スタンダードダンジョン雑談


家に行って宝箱を取ってきた後、スタンダードダンジョンに入った。


「最近は魔石欲しさにスタンダードダンジョンに高レベル探索者が入る用になってまして、改札に注意が出るようにしてます」


まぁ、深層レベル探索者でも最高でオークキング御一行までしか出ないので、入るのは50をこえたくらいの人達が多いらしい。


中級行くよりも近いし、数が稼ぎやすいので人気急上昇中なんだとか。


まぁ、こういう仕様のダンジョンだとダンジョン側が気を使ってレベルに合わせたモンスターを出してくれるのでそこまで事故も起こらないらしい。


ダンジョンって時々凄く顧客に寄り添うよね。モンスターは普通に殺しに来るけど理不尽ではないっていうか……普通に探索者に優しい作りのところが多い。


マリモちゃん曰く進化の促しだからなんだろうけどね。


……それに一番近そうなのが僕の叔父さんという認めたくない現実には目を背けとこう。


「うにゃぁん!」


「俺もバリバリする!とマスターがやる気だぞ」


「あぁ、ミロク待って!ミロクが走り出したら僕は追い付けないよ!」


高村さんに負けてられるか!とやる気出しちゃったミロクが走り出した。それに続いてヤクシとマリモちゃんも飛んで行く。


もっと人間に気を使って欲しい!


普通に猫には追い付けないよ!(なお叔父さんは人外に片足突っ込んでるからノーカン)


高村さんは絶対に元気で良いですねとか思ってそうな笑顔浮かべてるし!


「……僕らはゆっくり行こう」


「マスターがテンションに支配された」


グレイがちょっと変なこと言ってる…


だいたいさぁ、常識人枠がもう2、3人欲しいよね。佐藤さんとか、三井君……も一応常識人枠だよね?ちょっとこの前の特訓で三井君に対して疑念が……


副ギルド長の高村さんに、スーパー猫のミロクにフェアリードラゴンにフォレストドラゴンにユニークドール、そして普通の高校生。僕だけ浮いてるからもっと普通枠が欲しい。


「……グレイ、今日の夕飯何にする?」


「いきなり夕飯の話になったな?今日はアジフライはどうだろうか?」


「良いですねアジフライ、1人だと揚げ物が面倒で久しく食べてませんが、ギルドの食堂でアジフライ定食頼んでみましょうか」


「…高村さん、まさかこの後残業ですか?」


「はい、明日休みなので動画編集とレシピ本の公表までやりたいんです」


こ、これが社会人かぁ…


「なんか高村は自ら社畜になりにいってないか?」


「いいえ?完全に自分の都合でやってますから半分は趣味ですね」


ミロク君関係じゃなかったら職員に投げますとか笑顔で言っちゃう系上司である。これが社会人……?


ギルド職員への就職希望者は本当に希望して良いのかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る