第266話 鑑定のお仕事


起こされた。


初級ならまだしも中級で昼寝はやめなさいって普通に怒られた。一応結界石は中級でも対応出来るってなってるけど一人の時に寝るなって怒られた。


正論ではあるが暇だったから仕方ない。


「うにゃ」


それより鑑定するからドロップ品出して。


俺の分はストレージに入れてたタブレットで鑑定書も作成済みなんだ。ちゃんと1個ずつ鑑定して、同じやつはまとめて段ボールに詰めてるんだぞ。


「ドロップ品はそんなに無いが、他のモンスターも倒してるので魔石が大量にある」


『マリモちゃんもー魔石が大量にあるのよー』


……え、ドロップ品少なっ!?


魔石の量に対してドロップ品である毛皮がめっちゃ少ない、全体の3割って感じ。えぇ?通常のドロップ率ってこんなもんなの?


幸運仕事しすぎじゃない?


確定でドロップ品があるのってチートだったんだな……


『テイムモンスターとかドールだとードロップ率渋くなるのはー嫌だよねー』


「キュー」


あと動物だと人間よりちょっと確率上がるのは贔屓すぎ。


え、何それ?またドラゴンコンビがダンジョンの秘密をぶっちゃけてる……


『使役系職業はー総取りだからーテイムモンスターとかのドロップ率低くすることで調整してるけどー』


「マスターに調整入れろ」


おいやめろグレイ!幸運さんがナーフされたらどうすんだ!


マリモちゃんも!俺になんか納得いかないとか文句言わないで!



……鑑定しよ。


コボルトアサシン以外だとコボルトファイターとかのコボルト系、他には猿系とかの毛皮があった。


魔石だとコボルト系に猿系、虫系にスライム?コボルトアサシン以外気にして無かったからモンスターレーダーに他のモンスターは登録してないんだけど、そんなの居た?


「うにゃ」


段ボールが足りない。


「袋ならある」


袋というか、エコバックだな。まぁありがたく使わせてもらうけど。


にしてもやっぱり魔石は察知と隠密が多いなぁ。消音は今のところ5個増えた。


「うにゃ」


ポイポイッ。


分類と鑑定書作成終了!


「にゃにゃ。にゃぁん」


目標は達成したので10階中ボスを倒してかえります。帰るまでが探索だから気を抜かないように。


ま、昼寝してた俺が言うことじゃないかもしれないけどな!

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