第264話 これより周回を宣言する!


モンスターレーダーを見ながらルートを確定。


「うにゃ」


これよりコボルトアサシン周回作業に入る。


そう宣言したら、ヤクシとマリモちゃんがハッ!とした表情になった。


「キュキュ」


悪夢の周回作業。


『スライムはーしばらくいいですー』


「な、なんだ?悪夢?スライム?」


大丈夫だグレイ、まだ慌てる時間じゃない。


「にゃにゃ、にゃぅん」


制限時間はご主人の帰宅時間から俺たちの移動時間を考えて、あと5時間とする。


「うにゃ」


その間効率的にコボルトアサシンを倒してドロップを回収するために別れて行動する。


「うにゃぁ、にゃ」


この階層のコボルトアサシンを倒し終わったら次の階層へ移動してコボルトアサシンを殲滅、9階まで殲滅が終わったら魔石の確認をする。


モンスターレーダーの地図をそれぞれに渡して準備完了。


「にゃぅん、にゃぁ!」


ストレージが無いヤクシはグレイと行動すること、では行動開始!


集まらなかったら10階の中ボス倒して5階に戻ってから6階のリポップしたコボルトアサシンを倒します!これぞ周回!


「え、は?」


「キュー…キュ」


行こうグレイ……こうなったら止まらないんだよ。とヤクシがグレイと移動を始めた。


『マリモちゃんはーこっち行きますー』


よし!マリモちゃんも行ったので俺も移動しよう!ドロップ品の拾い方とかでどれだけ時間短縮できるか検証せねば!


建物の段差を使って屋根に上り、跳躍しながら全速力で移動して、発見と同時に速度の速い光の矢でコボルトアサシンを倒して、到着時にドロップに変化したので拾ってストレージにポイ。


なるべく止まらないように距離や魔法を考えて戦うのだ!


因みにこれはスライムの時に編み出した方法だ。効率の良い周回方法ミロク式と名付けた!


世の探索者も参考にすると良いのだ!



フロア自体が広いので奇襲系ダンジョンではあるがモンスターが多い。それより何より移動に時間がかかる!


だいたいフロアを3分割して割り振ったのだが、それでも広い。


俺の担当エリアのコボルトアサシンを倒すのに30分くらいはかけてしまった。途中で何体倒したかもわからなくなった。


だってモンスター倒してドロップ拾った瞬間に三位一体アタックとかしてくるんだもの……ちょっとビックリしたのは内緒だ。


効率を意識し過ぎて索敵が疎かになってたみたい、反省点だ。


「うにゃぁん」


でも一番に終わったもーん。


俺の担当エリアは終わったし、先に次の階層のコボルトアサシン倒しに行こう。


なんなら俺だけ2周目突入しても良いんだ。だって魔石はいくらあっても困らんからな!保管用に最低10個はあると嬉しいぞ!

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