ぶなぁ

第248話 全国大会


ご主人の特訓も終わり、無事に学校代表に選ばれた。


そして、匿名希望のにゃんこ仮面として全国大会に出場するのだ!


因みにテレビのインタビューは高村が手を回してコメントのみの放送になった。ご主人は高村を拝んでたぞ。


そして、全国大会当日。


ドーム会場に闘技場システムを設置して、ステージ4面で予選トーナメントから行うらしいが、予選通過出来るのは各ステージから2名ずつだ。


因みにトーナメント割は機械によるランダム決定だ。


「にゃにゃにゃぁん!」


全国大会は一般の観客も入れるからご主人の雄姿が見られる!


ということで、何故か解説席の高村の隣に場所が用意された。


俺、別にご主人のクラスに用意されてる応援席とかで良かったんだけど?


「ここならテレビに映らないので」


解説席の机の上には学生などの資料が置いてあり、それを隠すために最初から外から見えずに中から見えるように壁を作ってるらしい。


セーフティハウスの諸々を元に錬金術師さんに作らせたアイテムらしい。


「流石ユニーク錬金術師」


グレイも感心している。


因みに解説といっても決勝トーナメントからしかない。


ギルドは今回の大会に関係無いといえば無いし、特区からの物なので高村はやる気もない。


ダンジョン庁としてもダンジョンからのレシピで作成されたものなのでやらなきゃいけないみたいなスタンスだ。


どんだけ特区の奴等が嫌われてるかって話だった。


「うにゃにゃ」


「まぁぶっちゃけ対人戦闘鍛えてもダンジョン探索にはあまり貢献しないもんな。と言ってるぞ」


実は翻訳アプリ作ったのに翻訳はグレイに任せててアプリは使って無いんだよなぁ。


「本当にそれです、こんなのに学生の時間が消費されるなんて不憫でなりませんよ」


「キュー」


「叔父さんという前例のせいでレベル上げしすぎたりね。とヤクシ先輩が遠い目をしてるぞ」


まぁドロップ品とか持ってった時にギルド職員に絶対無いから!って無茶なことはやめなさいって怒られたから、当初の予定よりは上がってないんだけどな。


「あいつみたいな学生が居たらギルドでも話題になってますよ」


それはそう。


「うにゃ」


身近に居るのが悪すぎた。


「身近に居るのが悪いというより、マスターも含めてユニークポンポン配るダンジョンが悪いのでは?」


「……身近に居すぎてわからないんでしょうが、ユニークスキル持ちはそうそう居ませんからね?」


高村?自信無さそうに言うな?実は自分でもユニークスキル持ちが少ないって話に疑問をもってんだろ?


「ただ、神木と関わりがあるとユニークスキルの出現率が上がるんですよね」


ダンジョンに目をつけられてる説ですね、わかります。


「にゃ」


「マスターもそんな感じ」


大会始まる前から、高村とタメ息ついた。

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