第247話 ちゃんとお休みはあった
途中で皆にヘルプをお願いしながら、どうにかこうにかゴブリンキング御一行を倒した。
「にゃぁ」
時間が時間だしここで終わり。
良かった……ポーションでお腹がタポタポだよ。
転移陣でダンジョン入り口に戻り、ミロクの猫馬車で家に帰った。
本当に今日ほどグレイが居てくれて良かったと思った日は無いよね……
お風呂入った後ご飯食べながら半分寝てたもん。
「うにゃぁ?」
スタミナポーションって体力回復するのに疲労感は残るの?とかミロクに聞かれた気がするけど、なんて答えたか覚えてない。
普通に考えて、数時間ダンジョン入っただけでレベルが3も上がるのおかしいんだよ。どんだけ無茶したのって話だよ。
記憶が無いけどグレイが運んでくれたんだろうなと思いながらベッドの中で考えた。
毎日あれだと死ぬ。
「というわけでミロクさん、毎日あれだとミスって死にます、ミスらなくても人間は疲労で死にます」
「うにゃ」
毎日行くわけ無いじゃん。と真顔で言われた。
「えぇ!?」
「もしや颯人様は聞いて無かったのか?」
「何を!?」
「三井が毎日ダンジョンに行くのは危ないからダメだと言って、スタンダードダンジョン入ったら翌日は何もしない日で、その次の日はストレッチとかの基礎的な運動の日にするって説明したぞ」
「ミロクにボコされてへばってた時に言った?それならたぶん覚えてないよ」
「うにゃ」
ボコって無い。と文句を言われたけど、僕の感覚だとめっちゃボッコボコにされたよ。傷とか無いだけでボッコボコだったよ。
「マスターは休みは1日でって言ったんだが、三井がダンジョンは精神的にも疲れるんだから2日は要るって決めたんだぞ」
三井君、やっぱり君が神だったのか!……いや?むしろスタンダードダンジョンじゃなくて別なダンジョンにしてくれたら良かったのでは?
いや、ミロクを説得してくれただけで充分だよ。
「にゃにゃ」
ミロクと遊ぶ元気が無いのは駄目だからもうちょっと軽くするもん。ってミロクがいじけちゃってる。
ご主人、昨日はじゃらしもナデナデもしなかった……ってしょんぼりしてる。
うん、まぁ………良かった!
助かった!昨日寝ちゃった自分グッジョブ!
「キュー?」
本気で二人して気が付いて無いんだねぇ?って呆れてるヤクシ。
「にゃ?」
「え?何を?」
「キュキュー」
オーガをソロで倒せる学生が他に居るわけ無いじゃん。
………そういえば、探索者ってオークをソロ討伐出来て一人前みたいな話を聞いたなぁ。
「にゃん!にゃにゃ!」
おっさんと高村は学生の時からあれだったんだぞ!前例があるんだから他に居ないとも限らないのだ!
「キュ」
ねぇよ。って冷たく言うヤクシだけど…
「それ言われたら不安になるぅ」
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