第246話 大会に向けてレベル上げ


ミロクの操るグレイには全く勝てないんだけど、外側から見てる三井君曰く、高度な戦い過ぎてよくわからん!らしい。



そして、現時点で僕が入れて強い敵が居るダンジョンといえばミロクと一緒に入るスタンダードダンジョンだ。


1階から僕だけがモンスターを倒しながら進む。


「にゃぁん」


高村を見習ってオークのわんこそばやろう。とミロクは言うが、僕には高村さんみたいに広範囲を殲滅出来る手段はないよ。


「うにゃ?」


それとも俺が殲滅してパワーレベリングする?とか、そんなことはしません!


「さすがにしません!」


戦ってる最中に変なこと言わないでほしいんだけど。


「にゃにゃ」


でもそっちの方が効率は良いんだよな、ご主人の体力考えなくていいし。ってたまにミロクは鬼みたいなこと言うよね?効率もなにもないよ。


「何のためのスタミナポーションだと思ってるんだ、颯人様にやらせてさしあげろ」


盾で他のモンスターを牽制して一対一を作ってくれてるグレイが言ってくれた!


「キュー」


ヒールはいりませんかー。って暇してるヤクシがヒール売りの真似事を始めてる!


「ヒールはまだ大丈夫!」


『ヤクシはーバフも無しだからー暇だよねー』


「キュー」


マリモちゃんも暇でしょ。とヤクシが言うようにマリモちゃんも着いてきてるだけだ。


ミロクがね、人数居た方がモンスターの数が増えるから皆で行こうって言ったんだよ。


だけど、戦うのは僕だけだから……


「モンスター多すぎ!」


「うにゃ!」


ご主人素早く殺って!と言われても、ミロクに合わせてる敵なんだからレベル的に格上なんだよ!?


「うにゃにゃ!」


通常攻撃も魔力纏わせて切るの!とか…


「難易度高過ぎでは!?」


一応やりますけれども!スラッシュを通常攻撃でやり続けろって言ってるようなもんだからね?


「にゃぁ」


出来てるじゃん。って出来ちゃったよ…


これでまたミロクにやらないだけでしょって言われる!出来てるけど難しく無いとは言ってない!


「それより魔力消費がヤバい!」


「うにゃん」


魔力譲渡覚えたから問題無い。って魔力板の上のミロクが前足で僕の頭を触った。


「魔力回復したんだけど!?魔力譲渡って何!?」


「にゃぁ」


小ダンジョンでお願いしたら出たらしいけど、ダンジョンさんはミロクを甘やかすのやめて!?





「……なぁ先輩たち、オーガ5体を連続して普通に倒せる颯人様って大会に向けてのレベリングとか要るのか?」


「キュ」


『だよねー要らないよねーそれに気が付かないってーどんだけ他の学生が強いと思ってるんだろうねー?』





はぁ、ようやくこの辺のオーガ倒し終わったよ…スタミナポーション飲もう。


あれ?なんかグレイとヤクシとマリモちゃんが集まってる?


「どうかしたの?」


「キュー」


「『なんでもない』」


…?変なの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る