第236話 4階終了
部屋を荒らしまくり、研究員ドールから錬金術レシピがドロップしたからモンスターを狩りまくり、罠はグレイが罠解除のスキルを上げたいからと解除しまくった。
俺も罠解除持ってるけどにゃんこお手てじゃ、ちょっと無理。
謎解きは………頑張ってるよ?スライドパズルとか脳トレ系問題はグレイがチャチャっと解いちゃうんだ。
グレイ曰く、生き物とは処理能力が違うのでってことらしい。
俺は間違い探しとか!鑑定とか!そもそもグレイは俺が作ったから!別に役に立ってないとかじゃないんだ!
ほら、生きてく上でそんな深く考えることとかしないじゃん?哲学する猫も居るかもしれないけど、大抵はご飯と寝床と縄張りのことくらいしか考えないし。
別に俺が頭悪い訳じゃないんだ!賢いって評判なんだ!謎解きは…グレイの方が早いだけで時間を貰えばおれだって…!
……やめよう、なんだかむなしくなるし。
「キュー」
階段見つけたー。
「うにゃー!」
ようやくか!
5階の中ボス倒せば転移陣が使えるぞ!転移陣が無かったら1階からまたやり直さなきゃいけないし、絶対に5階までは攻略しときたかったのだ。
『また始めからなんてーお断りだもんねー早くしないと帰りが遅くなるからー焦ったよねー』
ボーナス部屋見つけてから、各部屋を細かく確認してたから時間がかかったのだ。
5階に下りるとセーフティエリアになっていて、中ボス部屋に入る前に休憩出来るようになっていた。
ついでに壁には中ボスを弱体化させるギミックのヒントが書いてあった。
白骨遺体が最後の力を振り絞って書きました。みたいな演出されてたけど、白骨遺体は骨格標本だったし、血で書かれてる風だけど血糊だった。
……こんなとこで休憩したくないんだが?
とりあえずギミックの方は手に入れてるのでやっとく。無くても勝てるけど早く終わるに越したことはない。
えーと、中ボス部屋の扉に鍵付きの箱みたいなのが設置されてて、途中で拾った鍵で開けて……タッチパネルがあるから途中で拾ったメモのパスワード入力してロックを外したら壁のヒント通りに入力する。
それぞれ違う色のバーが7つあってヒントは……まんま虹と書いてある。
「うにゃ」
外側からか内側からか2つに1つ。
「たぶんどっちからでも正解だろ」
悩んでたらグレイがポチポチ押してしまった!
「うにゃぁん!」
俺が押したかったのに!
「え、すまん……いや、けど、マスターの手だと押し間違いしそうだから、やっぱ俺がやって正解だと思う」
くっそ、正論だ!スマホでもたまに押し間違いやるからな!肉球が当たっちゃうんだから仕方ない。
「にゃぁ」
それもそうだ、でもやりたかった。こういうの、理屈じゃないのだよ。
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