第235話 研究室ボーナス
怪しい研究室みたいな部屋に入った。ダンジョンさん的にホラゲーみたいな設定があるダンジョンっぽくしたいらしい。
そうなると、ここは実験室1みたいな部屋設定なのかもしれない。
モンスターや罠の反応は無いので、スルーしても良いんだが、何処に謎解き用のアイテムがあるかわかんないからしらみ潰しにストレージにポイしてる。
試験管に入った謎の蛍光グリーンの液体や蛍光オレンジの液体、巨大な円形水槽に繋がれたチューブ、円形水槽の中を満たす透明な赤い液体と、その中に浮かぶ機械の部品みたいな物。
「にゃにゃにゃ!」
鑑定が忙しい大活躍疲れた!
見るだけではあるが、情報を処理するのに頭を使うのだ。あと見えすぎる情報を制御するのも地味に疲れる。
「うにゃー!」
お昼寝したーい!
「キュー」
はい、回復の水。と手渡されたけど、これマリモちゃんの霧吹きでは?
とりあえず霧吹きを返してグレイに皿と回復の水とおやつをセッティングしてもらった。
「にゃぅにゃぅにゃぅ」
疲れた体ににゃーるがしみるぜ。
さて、休憩が終わったら鑑定結果の共有とアイテムの回収だ。
「にゃにゃ」
この怪しい液体類はスタミナポーションとMPポーション。
「うにゃー」
あの水槽の中の部品は錬金釜のバージョンアップアイテム。
「にゃぁ」
赤い液体は万能浄化薬だって。
浄化薬といってもアンデッド特効とかじゃなく、工場廃液とかを無害化してただの水にしちゃう薬らしい。
これ、俺が元人間で良かったよね。だってヤクシもマリモちゃんもグレイもへぇーって感じだもん。
この浄化薬の凄さは人間にしかわからないかもしれない。これさえあれば廃液処理にかかってた金額が丸々浮くのだ。
これでレシピもあればお金ガッポガッポだ。
探そ!
「にゃぁ」
ストレージに制限なくて良かった。
これからは貰えるもの全部残さず貰って行こう!
あ、なんか何処のかわからない鍵見つけた。名称がギミックアイテムだから何処かで使うのだろう。
「うにゃ」
この部屋ボーナス部屋だったな。
もうこの部屋だけで今までのアレコレを許せそう………でもないな?うん、それとこれとは別だな。
『きっとー今頃ギルドで高村がー頭抱えてるのよー』
「キュー」
小ダンジョンで鑑定さえ取得しとけば気づけたかもしれないのにね。
「ストレージも必須では?」
小ダンジョンのことは言ってもどうにもならないけど、世の中の探索者たちは鑑定とストレージゲットしてからダンジョンに入り直した方が良いと思う。
猫から新情報バンバン出るの嫌でしょ?
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