第234話 研究?


錬金術関係ダンジョンとして残されてはいるけど、本当に不人気な理由は…



『ヴァァァァッ!』


同時にアンデッド系ダンジョンでもあるからだ。


「うにゃにゃにゃにゃにゃ!」


デロンとしてるドロッとしてるグチャッとしてる!



ゾンビが近づいてきてるが匂いはそこまで無い。


4階に来てから急にゾンビ出てくるのやめて!


「にゃにゃ!」


研究者ってとこで嫌な予感してた!


「完全に研究の失敗例っぽいモンスターだよな」


「キュー」


ダンジョンでストーリー作るのやめてよねー。


『ゾンビゲームっぽくーやってみたかったようだー』


マリモちゃんが呆れたように暴露したが、それには異を唱えたい!


「うにゃにゃぁ!」


だったら堂々と廊下に立つな!


隠れとけよ!ビックリさせろよ!ホラゲーなめてんのか!


触りたくないので光魔法を撃ち込んだ、アンデッドといえば光魔法だろ。


「おい?なんかドロップでゾンビマスク出てるぞ?」


え?


「キュー?」


腐肉とかじゃないんだね?って、腐肉とかもらっても困る。


「にゃ」


次のゾンビは鑑定してみる。


見た目がゾンビだったから鑑定してなかったのだ。


そして、次のゾンビを鑑定した結果、ついつい真顔になってしまう。


「うにゃ」


ゾンビ型ドールだった。


「えぇっ?」


グレイが意味わからんって顔になったが、俺も意味わからん。


「にゃぁ」


特殊メイクを施しただけでゾンビではないって書いてあった。


「キュー」


アンデッドじゃないんだ。とヤクシが言って気がついたけど、アンデッドじゃない!


錬金術とアンデッドダンジョンって話しはどっからきたんだ……ギルド情報だよ!


何でアンデッドって勘違いしたんだ?ドロップ品とかで……うむ、魔石しかドロップしてないらしい。


いやでも、鑑定で魔石の種類わかるよな?えーと、魔石を鑑定……ゾンビっぽい魔石って鑑定で出た。


魔石にまで罠仕掛けるのやめない?俺みたいな鑑定の上位スキル持ちじゃないとわからないでしょ。


「うにゃー」


とことん意地が悪いダンジョンだな。


『まぁーダンジョンによってー特色ってあるからねー錬金術系は錬金術系だよねー』


マリモちゃん曰く、中級クラスのダンジョンでそんな沢山の特色持つのは無いのでは?って話だった。


深層まであるようなダンジョンならわからないが、ある程度系統は統一されてるらしい。


いや、わかってたんなら言おう?アンデッドが出るのはおかしいって思ってたんなら言おう?


「うなぁ」


玩ばれた気分だ。


ダンジョンさんには泣いてもらわねば!

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