第233話 ストレスがたまるやつ
ドールのバリエーションが増えてる。
メイドや執事は勿論、魔女の家で見かけたコックや庭師以外に飼育員っぽいのや秘書っぽいのまでいる。
メイドや執事と秘書の違いとは?
「うにゃぁん」
戦闘ドールで清掃員がいる罠よ。
しかも強いのね。侵入者もキレイキレイしちゃうの?
因みに警備員も居る。
「いや、マスターが備品壊して汚してるから怒ってるだけでは?」
「うにゃ」
いや、鑑定で戦闘ドールって出てる。
「……そうか」
グレイが微妙そうな顔してる。そういう感情どんどん学べよ!
『ビミョーに今までのよりー強度が上がってるけどー苦戦はしないよねー』
「キュー」
そもそもまだ低層だからね。とギミックでの苛立ちを魔法で発散してるヤクシ。オーバーキル過ぎて引く。
「にゃぁ」
相変わらず無機物系のドロップ品は残念だ。
主に試験管やフラスコが飛んでくるんだが、お前らガラスの体で体当たりしてくるのやめろ?普通のガラスより頑丈ではあるけど、マリモちゃんに当たった瞬間パリンといく程度なら体当たりは自殺行為だぞ?
『ウケケケケケッ』
「にゃ」 バシッ!
あ、反射的に倒しちゃった。
「おい、今の初見モンスターだったぞ?」
「キュー!」
出落ちした!
『たぶんーインプっぽいのだと思われー』
「にゃ」
なんかそんなのだった。
フェアリーを醜悪にしたような見た目のモンスターで、名前が『インプっぽいの』
インプはちゃんとモンスターとしている。インプっぽいのは錬金術でフェアリーとゴブリンとコウモリを合成して作ることができる、いわば合成モンスターだ。
能力的には特にフェアリーと変わらないので作成されることは殆ど無い。ちょっと物理に強くなったみたいだけど、猫パンチで倒せるのは変わらないのだ。
「にゃぁん」
モンスターは片付いた。
ドロップ品が多いのは良いのか悪いのか。連戦だったので、拾う暇がなくて床に散らばってるのだ。
ストレージが進化して自動回収機能付けば良いのに……
「うにゃ」
それにしても、今何階かわからなくなる。
「風景が代わり映えしないからな、階段は4回使ったが1回はループ系ギミックだったから、今3階だな」
そうそう、ループ系ギミックもあった。部屋をボロボロにしてるからループに気がついたけど、ギルド情報でもループ系の情報はあっても解除方法はランダムって書いてあったから全部試した。
罠を全部作動させたり、ブレーカー落としたり、モンスター全滅させたり、どれが正解だったかは不明だが……襲って来ない無機物系モンスターとのかくれんぼは二度とやりたくない。
気配察知と鑑定を使って無駄に疲れたぞ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます