第220話 その他の機能


ポイントが足らなくて付けられないその他の機能についての説明もした。


「にゃぁん」


「マスターが一番欲しいのはセカンドドアらしい」


セカンドドアとは!別な場所にもう1つ扉を設置できるのだ!


例えば、本体扉を家に貼ってセカンドドアをダンジョン内に貼れば、セーフティハウスを間に挟んでダンジョンと家を往き来出来ちゃうのだ!


「……改札で入場記録も取ってるのでやめていただきたいです」


「にゃ」


「じゃあダンジョン入り口近くに貼る、だとさ。まぁ隠蔽付いてるし出るとこ見られなきゃ大丈夫では?」


うむ、ダンジョン入り口近くの公衆トイレの裏っ側とかな。


「にゃにゃ」


「猫用のアスレチック部屋も良いな…てかそんなのあったのか?」


あるぞ?一応人間用と猫用犬用小動物用に飛行動物用、テイムモンスター用も各種ある。


「その部屋はあと何ポイントでしょうか?」


「待て高村早まるな!その深層ボスレベルの魔石をしまえ!」


なんか収納鞄から高村より大きそうな魔石が出てきて、錬金術師さんが必死に止めてた。


「こんなものまた取ってくれば良いんですよ!大きすぎて国で買い取れないから死蔵するだけです!それなら推しに貢いでも良いじゃないですか!」


「貢ぐな!それはギルドの調査の範囲超えてるから!そのサイズは譲渡にも書類要るって!犯罪になるから!」



大きい魔石なのに持ち上げられる高村の腕力すげぇなぁ(現実逃避)


「キュー!」


人ん家で騒ぐなおっさんども!とヤクシが高村に尻尾ビンタ攻撃した。ついでに錬金術師さんはマリモちゃんがサイレントチョップしてた。


「人ん家で騒ぐなおっさんども!とヤクシ先輩がオコだぞ」


「…申し訳ありません、はしゃぎすぎました」


「なんでぇっ!なんで叩かれたのっ!?」


『錬金術師さんはーあちらをご覧くださいー』


マリモちゃんが指差した方向は、俺がなるべく視界に入れないようにしてる場所だった。


「クロユリ何をやってんの?」


「猫臭を嗅いでます」


俺の猫ベッドに顔を埋めてスーハーと深呼吸してた、俺がお昼寝して起きてからずっとしてた。


メイド1号がオロオロしながらクロユリを動かそうとしていたが無理だったので、途中からペコペコ頭を下げてた。


「……にゃ?」


「もう出てってくんねぇかな?と言ってるが」


「はい、すみません。そろそろ終わりにしましょうか」


「なんでこんなに猫好きに?」


魔石は収納鞄に戻した高村と、クロユリについて悩む錬金術師さん……というか、錬金術師さんって自己紹介とかしてくれてないのにさらっと話に入ってきたな?


陰キャコミュ強なの?それとも高村が居るからか?


まぁ多分名前は覚えないとはおもうので良いんだけどね。


早くクロユリを収納してくださいお願いします何でもはしませんから! 

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