第219話 作れるの?


ある程度採掘したら満足したらしい。


「鉱山系ダンジョンと採掘率は変わらないみたいですね」


「モンスター出ないだけで凄く楽なんだけど!俺も欲しい!」


錬金術師さんが騒いだけど、高村がアイアンクローしながら自分でゲットするか作れるように頑張れって黙らせてた。


いや、勿論黙る筈もなく痛い痛いと更に騒がしくなったんだけどな?


高村って友達に容赦しないタイプなんだなって、思った。


「にゃぁん?」


「畑はどうする?だと」


「説明だけお願いします」


「了解、畑はタブレットからの購入もできるが普通の種とかを外から持ってきてもオッケー。ポイント消費で成長促進作用も付けられる。肥料や水等は部屋の機能で最適なものがポイント消費で与えられる。ドールを付けると栽培から採取までやってくれて、採取物は部屋のストレージボックスに貯蔵される……らしい」


説明はグレイに任せた。


「……こんなヤベェアイテム公表しちゃダメくない!?」


「登録者固定がされてますから、大丈夫ですよ」


登録者固定がされてると登録者が死んだ場合、アイテムは消えるのだ。


「ただ、世間が騒がしくなるでしょうし、ミロク君を煩わせたくないのでセーフティハウス部分だけ公表します」


まぁ、配信中に使えなくなっちゃうのは困るもんな。避難所として使えるアイテムという発表だけは必要か。


「で?何か一つでも作れそうですか?」


高村が錬金術師さんに確認した。


「セーフティハウス機能のついた箱みたいのなら何とかなりそう?あと魔力稼働の製品は作れるだろうけど、大元の供給部分が難しい、魔力を貯めておく部分がわからないから作ってもしょうがない」


錬金術師さん的に、家の中の配線部分的な物が見えないので、難しいらしい。


というか、セーフティハウス機能のついた箱なら作れるの?すごくない?


「箱とは?」


「セーフティハウス機能を人が入るサイズの箱に付けるのは可能、縮小機能は無理なので、持ち運びに難あり、ダンジョンと箱サイズによっては取り出せないこともありそう」


……それ収納鞄必須だし、セーフティエリア探した方が良いのでは?


「…都合よくはいきませんか、寝泊まりできる場所があれば探索も進むと思ったんですが」


確かに、安全に寝泊まり出来れば深層探索も進むよな。だって安全に寝れるってことは疲れても回復するってことだからな。


だからといって俺は深層なんて行かないけどな!ご主人が行くなら行くかもだが、今のところ深層に用はないのだ。

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